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カウンターで、和食を

『何が食べたい?』と聞かれれば、すかさず『イタリアン!』
そう何十年も言い続けてきました。
イタリアに出張中も、もちろん毎日イタリアンで大丈夫。大好きな魚介とそれに合わせた地のワインで、夜な夜なボーノ、ボーノと舌鼓。
そんな私ですが、このところ和食にひかれています。

京都で器の美しさとプレゼンテーションのすばらしさに感激したことを皮切りに、その魅力を再認識し、奥深い世界をもっと知りたくて、いま和食やさん探しに夢中です。
最近よく行く福岡では、きれいなイカの活き造りやゴマサバ、焼き鳥、焼きとん、そして地産の甘くておいしい野菜にやられています。
身体に優しく、なんだかホっとするような食材がふんだんに使われているひと皿ひと皿は大好きなイタリアンにも匹敵するようで、近頃は出張先でもおいしい和食やさんを探し、友人からの情報集めにも余念がありません。
おいしい日本酒や焼酎が揃っているのは当然ですが、大好物のワインやシャンパーニュも和食に合うものをきちんとセレクトして置いているところが増えて、これも私の中でポイントが上がった理由のひとつです。

料理人の手元が見えるようなお店は特に大好きで、何と言ってもカウンター席が特等席。
先日も以前から行ってみたかった和食やさんに伺い、カウンターに座って板前さんの包丁裁きに見入り、お皿の選び方や食材の説明、それぞれの料理に合うお酒の話で盛りあがり、楽しくておいしい時間を過ごしてきました。
器の話は特に大好きで、『どこで買った?』とか『いつ頃のもの?』なんて話題に心弾みます。
お店ごとにこだわりやお客様との距離感があり、それぞれのお客様の雰囲気を見ながら料理する、盛り付ける、出す、、、プロフェッショナルな仕事は日本人ならではの、これぞ"お、も、て、な、し"。
若いころには気付かなった奥の深さを知り、楽しさと学びのある至福の時間が流れていきます。
人を喜ばせる料理人の想像力と引き出しの多さには見習うことも多くて、本当に素晴らしい。

そんなことを感じながら、今宵もカウンター席で和食、いただきま~す!

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