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色を楽しみながら、、、春よ来い、早く来い

かわいいものが大好きな私の母は、私をまるで着せ替え人形のように、女の子らしい服を仕立てては毎日着せてくれました。
髪を伸ばして三つ編みしたり、おかっぱにしたり、いつも母の大好きな恰好の女の子に変身していた私。
自分の意思や好き嫌いがはっきりしない時分はそれでもよかったのですが、小学校3年生ぐらいになったころから、なんとなく可愛らしいものや女の子らしいものに辟辟してきて、兄の部屋で見つけたメンズクラブを見ては、ポロシャツやブレザー、チェックやストライプに憧れるようになり、早くシャツにジーンズが穿けるようになりたい、、、そう強く思うようになりました。

そこで救いの手を父に求め、洋服を買いに行くときには父にも一緒に行ってもらい、今までは母の好み一辺倒だったのを、『こんなのもいいんじゃないか?』なんて助言してもらうようになりました。
その甲斐もあって、母が大好きだったピンクや赤中心から、紺や白なども加え、少しずつ自分の好きな服が着られるようになり、ファッションへの興味が広がっていくことに。
ローファーやスニーカーとデニムを合わせたり、当時流行りはじめたVAN BOYSで男物を買ったり、自我が目覚めてきた時期でもありました。

そんな子供時代を過ごした私に、よく母が言っていた言葉が、『私はね、あなたに若いうちにかわいい色を着てほしいのよ。歳が行ったらグレーや黒とか暗い色を着るようになってしまうんだから。今だから着れるものを着てほしいのよね。』なんて、、、。
昔は、オバサン(40代)になってもきれいな色を着ていると浮いてしまった時代もありました。
でも、母が言う『歳を重ねたら暗い色が多くなる』という仮説(笑)は、今の私たち世代には当てはまらないようにも思います。
確かにグレー、茶、紺とダーク系を着ていることは多いものの、アイテムやスタイリングはこの20~30年くらいで大きく変化し、かつてとは大違いです。
実年齢より大人しく、地味に見えるようなスタイルは少なくなってきているような???
もっと自分を、そして女性であることを楽しみたい、感じたい、、、そう思っている人が増えている気がします。
私自身も、若いころよりも今の方がきれいな色を着るようになったし。
何かを選んだり、買うときに、若いころよりもすごく自由になっていると感じるのは、私だけかしら?
可愛い、カッコいい、オーラがある、、、と嬉しい誉め言葉(笑)もいっぱいいただけるようになったし、自分なりのなりたい女性を楽しめるのは、まさにこれからのような気がしてなりません。

春のファッションページの撮影準備をしながら、そんなことをひとり感じる日々。
お店のウィンドウにもきれいな色が溢れるこの季節、、、、春よ来い、早く来い!

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