May 2001アーカイブ

以前読んだ物の中に、他人を誉める人、けなす人という本があった。こんな題材が本になるなんてと、最初は少し驚いたけれど読み終わってみると、確かにほんの一言で、人はこんなにも変わるのだと、とても感じたりした。例えば、同じ事を言っても全然、嫌な気分がしない人。何だかいつも威圧的な感じで、言ってることは決して間違っていないのに、何だか素直にイエスと言いたくない人。また、あまりに誉めるので、すごく軽薄な人間に見えてしまう人など。まわりを見回しただけでも、いろいろな人がいたりする。

また、私も若い時はそのことでずいぶん悩んだり、悲しい気分になったことを思い出した。そこでという訳ではないが、私が仕事をするときに気をつけていることを書いてみることにした。

1、女性にありがちな感情で周りの人を怒ったり、振り回したりしない。
女性の上司と仕事をした人なら誰もが一度や二度は味わったことがあるあの気分。何が原因だかわからないけれどかなり感情的なものの言い方など、自分で自分がコントロールできていない感じがとても嫌だった。
こんなことがあるから、やはり女の人は偉くなれないのかなと何度か感じたりもした。

2、誰の前でも同じ意見を言う。
上司、部下、同僚、どの人の前でも自分の意見をころころ変えない。人によって変わらない姿勢を常に心がけること。

3、自分が嫌なことはしない、させない。
実はこれはとても難しく忘れてしまうことが多い。でも、人間としても絶対守りたいと思っている。

4、人は自分と違うと認める。
同じように考え、同じように行動してくれると過度の期待はしてはいけない。

5、公私混同は絶対にしない。
私が会社の人と飲みにいくのが嫌いだったのは、若い頃に自分よりも上の人に誘われると断れない雰囲気がしたり、お先に帰りますというと、嫌な顔をする人が多く、楽しかったその時間が、憂鬱に変わってしまうことがとても多かったからだ。
などなど、書いていくときりがない。

でも、どうせ毎日多くの時間を一緒に過ごすのなら、楽しく明るい職場にしたいもの。上に立つ人が変わると、本当にその辺が顕著に出て驚くことも多く、一緒に働く人たちの意欲や良い面がでるかどうかなどは、本当にその上司、リーダーにかかっている。

だから、できるだけその人と実際に会って、自分の考え、彼らの考えを納得のいくまで話す。今は、メールでなんでも済ませてしまう人が多いが、私はどうもそれが好きになれないし、それで済ますことには絶対に反対だ。誰をもを幸せにすることなんて、出来ないけれど、何かの縁でめぐり合った仕事の仲間は大切にしたいし、それはほんの少しの思いやりで出来るものかと、最近とても気をつけている私なのです。

皆さんは、どのように考えていますか。

最近の私は、想像以上に忙しく、誰にも会えない状況が続いていて何だかストレスが溜まっています。
その理由は、やはり仕事以外の人との時間が持てていないことで、自分の頭の中が常に仕事で、占領されていて何だかすっきりしない感じなのです。そんなことを言うと、少し甘いと思われてしまうかもしれませんが、同じような業界、同じ会社の人とばかりだとどうも私は息が詰まってしまい、だめなようです。その時の、自分の置かれている状況をまったく違う目で見てくれて、意見を言ってくれる人、または反論してくれる人が好きなようです。どうも同じような仕事の人だと愚痴になってしまったり、慰めあいになってしまったりして、ちっとも前向きな気分や、頭が整理されたりしないし、ますます重たい気分になってしまう、それがどうも嫌なのです。
だからといって、会いたくもない人に会うのはもっと疲れるし、一体、どうしましょうという感じ。
そこで私は、こんなストレス解消を思い出しました。

1、本を読む。
ビジネスやマーケティングには拘っていない、恋愛についてとか、家族に関して、男と女の物に絞る。
2、家で、料理を作る。
新しいレシピを本で調べてトライする。今までのレパートリーとは全然違う物にとことん拘る。
3、どこでもいいので歩く。
散歩のように景色がいいからとか、公園ではなく街の中を何も考えずに歩く。時間が許せば、一駅前で降りて、その目的の場所まで、とにかく歩く事。つまり頭の中を空っぽにする時間を持つ。
4、手紙を書く。
パソコンを使わないで、自分の字とペン、それにお気に入りの便箋を使って、気になっていた方や、不義理をしていた方にとにかく書く。もちろんそれが郵送されないこともあるかもしれないことも承知で。

これらは、私が若い時に、まだ時間がたくさんあった時にやっていたことで、その時は決してストレスを解消するためにではありませんでしたが、近頃は忘れられていた、私らしい時間の過ごし方でした。こんなふうに、時間とともに忘れられたことや、年齢とともに変わっていく事などを良いふうに楽しみながら、自分らしく、うまくバランスを取りながらやっていきたいもの。そして、それが出来ると、また毎日楽しく働けると思うのですが。

皆さんのストレス解消方法を、教えて下さい。

N.Y.に来るといくつかの事が思い出されてきます。11年前、Barneys Newyork の仕事で初めて、ひとりで出張に来た時の恐ろしいくらいの緊張感。4年前にその Barneys Newyork を辞めると自分の中だけで決めて、最後のカタログ”Love”を撮影しに来た時のなんともいえない淋しさ。そして’98にジョルジオ アルマーニ ジャパンの仕事で、雑誌<NAVI>のタイアップをN.Y.に撮影しに来た時、インタビューで出会ったエネルギッシュなアジアの男達、そしてここめぐり逢えた数多くの人達から学んだインターナショナルに生きる楽しさ、日本人であることの誇り。

N.Y.は今の私を育ててくれた、一番思い入れの深い場所なのです。

この場所で仕事をすることがなかったら、きっと今の私はいなかったでしょうし、またこれからやろうとしているような仕事の発想も生まれてこなかったと思うのです。自分の体の中に流れている東洋の血というものを意識したのも、N.Y.で初めてメトロポリタン museumに行った時、中国/日本の展示室で見た時でした。心がとても癒されて、ホッとして嬉しい気分になった、あの一瞬でした。N.Y.の仕事をするようになって英語という異言語を通じて、拡がった人の和も・・・今の私にはとても大切な財産になっていますし。

なんだか、とりとめのない文になってしまいましたが、東京に住みながらN.Y.を向いて生きていた自分の10年間を、今回も改めて感じてしまいました。そして、こんな風に東京以外に自分を見つめられる場所を持てたこと(仕事)に心から感謝しています。
皆さんにはこんな場所はありますか?

この何年か、日本で暮らしている時の私は、自分がとても年をとってしまい40才を過ぎたことで、人生の半分以上を折り返し、そしてどんどん終わりに近づいているような気持ちになったりします。
それがここN.Y.に来ると、私はまだまだ子供で、逆にいつになったら大人になれるのかとても心配になったりします。

社会の中で、自分ひとりの足で立ち、頭で考え、本当に生きていけているのだろうか。
女としての色気や品性、そして節度をきちんと持って暮らしているのだろうか。
partner と呼ばれる男と向き合い、大切にし、また必要とされていることがあるかと・・・。
男同士、女同士が愛し合っていることも当然のごとく、また堂々と表現しているNewyorker 達を見ていると、自分の愛の表現方法の貧しさも感じてしまいます。
きちんと人の前で胸を張って、ひとつでも自分の言葉で言えることがあるのか、言ったことがあるのかなど、なぜか自分の幼稚さを再確認してしまいます。

もちろん10年前に初めて仕事でひとりN.Y.に来た時よりは、はるかに大人になっているとは思うけれど、それが年を重ねただけだったら、どんなにか悲しいし、情けないことでしょう。
そして、あらためてこの街(この都市)の微妙な緊張感と不思議なパワーに身が引き締まる私です。
私にとって今は東京にいる方が100倍忙しいけれど、この気持ち、この雰囲気は、やはりここだけの特別なものです。
そしてエネルギーを感じ、東京では気がつかなかった違った自分を連れて、元気になって東京に戻ります。

皆様はN.Y.をどんな風に感じていますか。

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仕事で輝くために大切なこと

今まで働いてきて感じたこと、悩んだ日々、迷った時間、その一つ一つが今の私の大切な財産、そしてそんな私を支えてくださった多くの方々に感謝と、愛をこめてこの本を書きました。

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