30代で考えていたこと、1

20代の頃に考えていたこと の続き・・・。こんな、中途半端だった私ですが、30代になるかならないころに会社の中で、確か主任か係長の肩書きが名刺につきました。
そうしたとたん、何故か自分に対する周りのみんなの接し方が変わってきたように感じました。

今までの良いコちゃんから、仕事をひとりでも任せられる自立した感じ。YESだけではなくNOと言っても許される自由。何人かの部下も出来、内外ともに采配を振るう機会も増え、やっと自分の足で歩きだし、立てた感じでした。会社の中でも偉い人たちの意見をじかに聞くような会議にも参加できましたし、それによって自分の耳で会社の今後や将来も聞くことで今何をしなくてはならないのか、どこを向いて仕事をしていくのかなど、中期的なものの考え方もできるようになり、建設的にまた前向きに仕事に取り組むことが出来ました。自分としては、何も変わってはいないつもりなのに、いろいろと判断したり決めさせてもらえることの喜び、やりがいを初めて味わいだしたのがこの時期でした。

個人としては、何も変わっていないし、一生懸命さも同じなのに5年以上一緒に仕事をしてきた、周りの信頼感なのか安心感なのか、とてもここち良く仕事が回りはじめました。ブランドの数もかなり増え、それぞれで求められること、やり方などを変えて考えることを要求されたり、カタログ、ショーの完成度もかなりレベルアップしなくてはいけませんでしたが、常に刺激的で楽しい毎日でした。
またこの頃、初めて私は黒い洋服を着るようになりました。
それまでも、もちろん紺やグレイ、白、ベージュなどベーシックでトラッドな雰囲気のものが好きでしたが、この時期、からす族と呼ばれるほど、ファッション業界ではクロが大流行、着ない人はいないというくらいの勢いでした。似合っていたかどうか、着こなしていたかどうかは分かりませんが自分なりには大人の女を気取って満足していたのを思い出します。

また、この頃の私のキーワードは大人。
おとなに見える、おとなの雰囲気、おとなのメイク、その上すこし仕事が出来たように錯覚もしていましたからよけいでしょうか。会社も飛ぶ鳥を落とす勢いということもあり、生意気度はかなりのもの。宣伝に関わっている人に多いマスターベーション、自己満足、陶酔型的なところもしばしば。今思えば、とても恥ずかしいことですね。でもこのような人はその頃私の周りには山ほど増えてきていました、時代が良かったこともあり、本当に、その年齢の私にはとうていお話しもできないような方にもたくさんお目にかかれましたので、それはとてもとても勉強になりました。何でも自分の力で出来ている、まわっているような錯覚になってしまってもおかしくないような環境。きっとかなり勘違いしていたと思います。自己満足、自意識過剰、つまりは20代とは違う意味の問題山積みで、私の30代はスタートしました。

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