October 2002アーカイブ

バーニーズの仕事をし始めた30代半ば、私は初めて大きな病気をしました。
それは、十二指腸潰瘍という病気。3日間ぐらい、なんとなく胃が痛くて何も食べられない日が続き、さすがに薬を飲んでも直らず、ある朝近くの胃腸科に駆け込みました。先生に、今の状態を話すと「今朝、何も食べていないのであれば、すぐにバリウムを飲みましょう。」と言われてしまいました。バリウム?もちろんそれまでは、あまり縁の無かったものだったので、とりあえずは先生の言う通りにするしかありませんでした。ゲップが出るのを必死に我慢して、マズい液体をゆっくり飲みます。そして右を向いたり、下を向いたり、ゴロゴロとベットの上でまわりながらレントゲンを撮り続けました。

そして、やっと解放されると先生から呼ばれ、レントゲン写真を見ながら説明を受けることになりました。先生の診断結果は「十二指腸に潰瘍ができていて、もう形が無いよ。6ヶ月位はかかるかも知れないけど、今は薬で治せるので頑張りましょう。」と言われてしまいました。それから、週に一回の検診、薬の効果を確かめながら、気長にゆっくりと治しはじめました。お酒も、油っこいもの、炭酸、酸味の強いものなどは全てダメ。食べる事、飲む事が大好きな私にとっては本当につらい6ヶ月でした。

あれから今年で10年、二度とあんな事が起きないように、そして手遅れにならないように毎年一回は必ず人間ドックに行き、自分の体の変化を見つめるようになりました。 3年ぐらい前は、子宮筋腫も見つかったり、乳腺にシコりが出来ていたり、何だかんだと体が訴えてきます。
そして、その都度病院に行き、自分の体と向き合い、少し休んだ方が良いのか?とか、今後どのようにしていけば良いのか?をお医者様と相談して決めるようにしています。そして今年もそろそろその時期がきています。何も無い事を祈りつつ、半日我慢をしてきます。そしてその結果を聞いて、また元気に気をつけながらやって行こうと思っています。自分の体は自分で守る。健康でなければ、頑張れませんので。皆さんも、年に一回は健康チェックを。

この間、20年前からの友人と、久しぶりに会ってお互いに以前と違ったことはなんだろうという話になった。もちろん、仕事、家庭の環境は変化しているのはあたりまえだけれど、それに加えて自分の時間の過ごし方や考え方が大きく変わったという事に、お互いに気がついた。その方は、もともと若い頃から仕事も出来たし、ある会社できちんとした肩書きも若い頃に手にしていた。もちろん外見にも気を配り、人に対する思いやりもなかなかのもの。だからという訳ではないけれど、本当に30代・40代は、毎日・毎晩仕事のお付き合いや、素敵な女性との楽しい時間に明け暮れていたそうだ。一日一回の接待ご飯は当然で、時には一晩にもう一つの約束を入れたりする事もかなりあったらしい。そして、それが楽しくてしようがなかったし、忙しい時間を割いて人に会う、人と接する事にかなりの喜びと満足を感じていたそうだ。そして、予定が何かの都合で空いてしまった時は、何だか取り残されたようで怖くてたまらない、そんなこともかなりあったようだ。

それがこの1~2年、50代になってから、自分の時間、自分の家族との関わりを、何よりも優先した生活に、180度転換したというのだ。そのわけは、50代に入り仕事も第一線から退き、自分が動かなくてはならないことが減り、時間にも余裕が出来たこと。それと自分の残り少ない時間を大切にしたい…という気持ち、自分を見つめ直す時間が増えて、若い頃にやっていたいろいろなことが楽しかったことは否定しないが、今となると何かむなしく思えてしまう事も出てきたというのだ。だから、今は本当に好きな人や仲間と好きな所で、語り、時間を共有する、そしてそれが出来ない時は、自分ひとりの時間を自分で楽しむようにしている…と。

そういえば私も、この何年かはとても忙しいし、自分の時間も自由にならない時は多いけれど、昔のようにくだらない時間や、ただ寂しいからとか、暇だからとかでは人とは会わないし、会いたくないと思いだし、そんな時は、一人で家でのんびりしたり、料理をしたり、スポーツクラブに行ったりして、自分の為に使うようになった。そして、それが若い頃のように寂しいとか、つまらないとか、置いてきぼり感を感じてあせったりとか…、そんな風には思わなくなり、逆に充実した時間として楽しめるようになっている自分を発見した。極端な事を言えば、仕事の付き合いでも嫌な人とは無理には合わないし、飲まないし、そのほうがお互いに幸せだと思うし、本当に変わってきた。こんな変化を年寄りになったと思う人もいるかも知れないけれど、私は何だやっと自分がわかってきた、見えてきたようで嬉しい。そして、自分らしく、自分に正直に、自分の気持ちを大切に…。私の今、一番拘っていることかも。皆さんはどんな自分時間を過ごしていますか?

最近では、かなり国内、海外ともに出張は減りましたが、やはりその疲れ、緊張感はツライものがありますね。他の仕事をしている友人は、「良いよね!今度はイタリア、今度はN.Y.」と、まるで海外旅行に行くようにうらやましい感じで私に言いますが、「実際はまったく違うんですよ!」と、言いたくなります。10時間以上も飛行機に乗り、時差のあるしかも環境の違うところに着き、そこでいつもよりもより一層アグレッシブに動かなくてはならない…。それはもうかなりのストレスになるものです。

もちろん言葉の問題もあるでしょうし、会う方にもよるでしょうし、一緒に行くメンバーにも関係しますが、神経がピリピリしていることは事実です。でも近頃では、行く場所ごとに友人が出来て、昔よりはホンの少しですが気分転換できるようにもなりましたが。
先日も、イタリア出張で友人に会い、お互いの仕事の状況やこれからの動向、社会情勢などを日本からみた意見、海外で感じることなど、昔とは違う視点で話せて大人な気分を楽しんで来ました。でもその2時間を除くけば、朝早くから1時間おきに開催されるファッションショー、そしてその合間の展示会や打ち合わせ、それを本当に限られた日程の中ですべてやり遂げるのは、かなりのパワーが必要です。バイヤーの人や、プレスの方はこれを2週間以上やり続けるのですから、本当に頭が下がります。しかもこれらすべてがイタリア時間、1時間遅れはあたり前、「なら何で9時30分スタートなの?」と日本人には何とも理解に苦しみます。そして、最初がそうなのですから、この日はすべて1時間から2時間遅れ。予定なんてあってないようなものになってしまい、何だか身も心もズタズタです。そして日本に戻ってからは、そのいない間の仕事の整理や、次の準備をしたりと日々終われ、時差ボケと一緒になっていつにも増してヘトヘトです。それに、私の場合は主婦の仕事というおまけもついてくるのでリカバーをいかに早くやり遂げ、いつも通りの生活に戻るかも帰国後の大きなポイントです。まぁ、何の仕事でもそうですが、表向きと現実とのギャップはつきものですしね。

これをいかに楽しく、サラっとやり遂げられるかが腕の見せ所と思って頑張ってはみますが、時々めげては、家でだんな様にやつ当たりしたり、何てことも良くあります。大人げないとは思っているのですが…。今月も、もう一回ぐらいは海外に出なくてはならないかもしれません。
いつになったら優雅な出張人生が?(あるわけないですよね。)
現実とはそんなに甘いものではないと、また再確認した私でした。

ミラノから VOL.2

今、ミラノからの帰り飛行機の中です。昨日までみた、2003春夏コレクションの最新情報をどの雑誌よりも早く皆様にお伝えしようと思います。
春夏コレクションということもあり、どのブランドもかなり肌の露出度は高く、また透けた素材・光った素材・メッシュなどセクシーな服が多く見られました。でもその逆でスポーティなアイテム、ライダースブーツ、カーゴパンツ、ボクサーパンツ、パーカ、ランニング等もアレンジされてはいましたが、登場したりしていました。それに何となくミリタリーな感じのものもあったりして各々のブランド、デザイナーの個性・得意分野が分かれたコレクションでした。色としては、白・黒・ベージュに加えてネイビー、ヌードピンク(サーモン)、ゴールド、ブロンズ、レッド、オレンジなど。その中でも私が気になったのは、ヌーディなピンク。優しくて大人っぽくて今までの自分には無いイメージで、どこかにポイントとして取り入れたいなぁなんて考えています。またネイビーも光った素材を使えば、トラッドとは異なった雰囲気にもなるし意外と注目のカラーかも知れませんね!

小物ではトング、メッシュ風サンダル、ロングブーツ、ライダースブーツが印象に残っています。それをホットパンツ・ミニスカートで着こなす、ミスマッチなコーディネイトが久々に楽しかったです。また、そうそう!それからベルト風トメ金(バックル風)やファスナーのアレンジしたものがスカート、シャツ、パンツなど色々なところに使われていて、面白いアレンジになっていました。日本のマーケットでは、きっと上手にコピーして使われることでしょう。

4日間だけの滞在でしたので、全てのブランドをみれたわけではないので、絶対にコレが流行るなんてことは言えませんが、2003年春夏は、セクシーとスポーティが自分の中ではキーワード。ヌードピンクは着てみたい色になって、何だか楽しい気分です。それからミラノの街中を歩いていて感じた事は、今年は確かにチョコ茶色が流行っていましたが、しかし黒色の人もたくさんいて、やっぱり永遠に黒はなくてはならないのだと実感しました。ただ何となく私も今、スポーツクラブにかなり気持ちが入っているため、パーカ、Tシャツ、スエットパンツのオシャレで大人っぽいモノが欲しくて欲しくてたまりません。運動している時だけに着るのではなく、それを日常着として着たいし、着れるモノ。それをいろいろなお店で発見し、来年あたり日本でもPUMAだけでなくオシャレなスポーツウェアが流行するような気がしました。

その他は、今や世界はひとつ。ミラノも日本もそんなに大きな差はなかったかなァ。
でも以前、行列を作っていたお店、グッチ、プラダ、ルイ ヴィトンなどは、こちらではもうかなり静か…。今はドルチェ&ガバーナやイブ サンローランが注目されていたし、元気かも?こうやって新しいものが出てきては消えていき、また何かが生まれるファッションビジネスの面白さや恐ろしさをいつも海外に出ると強く感じます。そして今までは、どの国に行っても一番のお買い物好きは日本人でしたが、最近では中国語・韓国語が多く聞かれ、何だか新しいパワーを感じます。不景気な日本でも、若い人、女の子は関係がない!そんな風に言われてきましたが、やはりそうとは言えないような気がしますね(日本のYENが弱いということもあるかも知れませんが…)。

以上、ミラノからの第二弾をお伝えしました。
「まだ冬も来ていないのに、来年の春夏なんて考えられない。」と思っている皆さん!露出度の高い(傾向にある)来年までにシェイプアップして美しい足、身体で頑張りましょう!楽しみ楽しみ…。

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