OLD midroom

静かに、自分と話す時間。

何だか、バタバタした生活に時々嫌気がさして、最近は少し静かな生活というのに憧れています。
静かな音楽、映画、本、花、香に囲まれて過ごす、そんな時間を心がけています。ファッション業界というものに長く働いていると、季節感がなく次から次へと新しいものを探したり、作っていかなくてはならないので、余計にそのように感じてしまうのかもしれません。

だからでしょうか、お休みの日などに、自分のペースで起き、好きなCDを聞き、お花の水を変え、お香をたいたりしていると、やっと自分に戻れてたような気がしてほっとしてくるのです。そんな一日は、とても気持ちがよく暖かい紅茶を飲んで新聞を読んで、家にいながらも別世界にいるような気持ちになるのです。そして、だんなさまが起きてくるまでの2時間ぐらいを、本当にゆっくりゆっくり過ごします。欲を言えば、窓の外には海が見えたり、グリーンに囲まれたりしていたらもっともっと幸せなのに…、何て考えたりしながら。

やらなくてはいけないことがある時は仕方がないとしても、自分が自分に戻れる瞬間。そして自分の気持ちに正直になれるように、無理やり努力したりもしています。大人になると、どんどん忘れてしまいがちな心の思うままの自分、時間の過ごし方もあえて努力して作るようにしています。他人と暮し、他人と働いているうちに自然と身についた自分を守る、隠す、繕うような気持ちを最近、自分の時間では極力なくすようにしています。そうしないと、時々、本当に自分の気持ちが見つけられなくなってしまうのではと思ったからです。

心の底から、笑う、怒る、泣く、そんなことが自然にあたりまえにできる大人でいつまでもいたい。いつづけたい。そして、それを忘れてしまうと、何だかとても大事なものをなくしたような気がして恐いと感じるのです。自分にとって大切なもの、好きなもの、人、きれいなもの、気持ちのいいものを素直に受け止め、求める気持ちを大切に。自分の心との会話を続けていければ幸せです。
そして、そんな時間が、また良い仕事が出来る自分に繋がるように思うのです。

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