February 2005アーカイブ

卒業します。

毎日、どんなに嫌なことがあったり悲しいことで自分が押しつぶされそうになっても、毎日暖かい太陽とともに朝が始まり、また美しい月と共に静かな夜が訪れるのです。
誰かを愛し、求め自分を探しつづける日々。仕事に追われる毎日の中でも必死に見つけ出そうとする、幸せの意義。女に生まれた自分を、時には重荷に感じたり、またあるときは慈しみながら生きてきたこの数十年間。いつのまにか、そのどれもが自分らしいと気がつき、傷ついたり、時には幸せだと感じた日々。

でも、最近また、これからの自分の人生、女としてのあり方を真剣にまた冷静に考えるようになっています。 20代で考えたこと、30代で悩んだ日々、40代で少し見えてきた自分。それでも、出来ていないことや、やり残したことがあるようで焦り落ち込んだことの多かったこの何年か。 人を育てていきながら、自分も学び人間として成長できるような毎日を過ごしたい。怠け者の私にとっては、まだまだ未完成で半人前の自分を再度見直し歩み出したい、そんな気持ちが自分の中でどんどん大きくなっていったこの数ヶ月。 決心しては戻り、前を向いては振り返り、そんな自分らしくない自分と向き合った時間。 そして自分の思いはますます大きくなり、歩み出すことでしか解決できないところまで来ていました。

多くの人に出会い、支えられて来たこの何年、自分ひとりだったら、決して続くはずも、やり遂げることも出来なったようないろいろなこと、たくさんのこと。本当に、感謝の気持ちで一杯です。 夢を一緒にみてきた素敵な仲間は会社を離れても、決して忘れる事の無い、私にとってのかけがえの無い財産、宝物です。そしてこれからは、今まで以上に一人の人間同志として結びついていくようになると思うので、より一層大切な関係になるはず、、、、なんて。
こんな事を考えながら、会社員(エストネーション)をこの春卒業します。
個人として一人になった時、何ができるのか、考えるととても不安ですが、今は楽しい仕事と自分探しのために前向きに生きていければと考えています。

皆さんの愛に支えられて働いてきたこの25年。
今までの恩返しができる日を目指して、スタートします。

新しい自分探し

40代最後の今年は、私にとっては素適な?また意味のある50代に向けての大切なスタートの時期と考えています。何故なら、これは私の個人的な考え方なのですが、今のままのペースで仕事を乗り切るにはかなりの体力と、精神力、好奇心が必要です。でも心に響く感性、楽しく何でもやってみたい気持ちを持ち続けるのは、やはり大変だと思うし、ガンガン歩いて、見てまわって、話して、聞いて、触って、感じて、そうする事が仕事の基本だと考えると、現場主義、現場が大好きな私にはそれが出来なくなったときが働けなくなる最後の時と感じているからです。ですので、自分の中で、まだまだ知りたいこと、試したい事、学びたい事があるうちはそれを何しろがむしゃらに求めて生きていけたらと思っているのですが…。

ただ、若い頃と一つ大きく違うのは、このミッドルームをやれたこともその一つですが、自分と同じように働いている人達(男女問わず)を少しでも応援したい。悩んだり迷った時に会社の人とも昔からの友人とも違う人の一言が聞いてみたい、教えて欲しい…、そう考えている若い人達に、人は同じように悩み、迷い、辛い事を乗り越え、初めて今の自分がある、なりたい自分に少しでも近づく事が出来るということを教えてあげたり、話してあげられたらと考えているのです。それは、頑張って働く人には共通に贈られる、神様からのプレゼント。私は、それを信じて25年、前を向いて生きてきたのですから。そして、それが自分の生きている証、生活の一部、人生そのものです。自分の人生は自分でしか楽しく、有意義に、意味のあるものに出来ない、と信じているからです。

誰かを愛した時のあのエネルギーと“ドキドキ”を思い出してください。彼のために自分の寝る時間を割いても逢いたい、一緒にいたい、誰より大切で、側にいることで自分らしいと感じた大きな力と勇気を。また、新しい洋服を着て出かけた時のあの“ウキウキ”した自分の足取りと、心のハミングを。 それと同じように、働く時にも楽しく愛を持って、自分の夢に突き進みましょうよ。誰でもない自分で作る、自分しか出来ない人生。 力を抜いて、自然に生きていくことを楽しみにながら、少し春らしくなった日差しの中で、深呼吸し歩きはじめた、私です。

この春は、新しい自分のスタートの時期、そんな気持ちで一杯です。

孤独は楽しい?

やせ我慢ではありませんが、一人の時間や空間が今の自分には必要だと気付きました。
子供の頃から、もちろん我侭放題、自由に育ててもらった現状とは裏腹に、母親が働いていたからでしょうか、保育園、祖母、祖父、お手伝いさん、母方の義理の姉というようにたくさんの人に育ててもらった私はかなり辛抱強く、しかも意外と我慢強いところのある女の子でした。その上、母方の実家が自宅と近いこともあり、子供頃から自分の家以外で泊まることも普通の子供以上に多く、実は神経質な点とどこでも一人で過ごすことができる二面性もあったりします。

そんな子供時代が功を奏して、今でも軽い荷物と心で、どこにでもさっさと出掛けて行けるのかもしれません。良い意味での早いうちからの親からの自立?も、できていたような子供でした。大人になることは一人でも生きて行かなくてはならないこと。と自覚するのと同時に、仕事をしだすと実際は一人で決めなくてはならない、動かなくてはいけない事はたくさんあるけれど、それでも一人で2週間も食事をしたり、一言も話さずにいるのが嫌、寂しいという人には、私のような一人で国内外問わず出張に行くという仕事は向かないかも知れません。だって何日も日本語や言葉の通じ無いところに一人で行かされたことも、今まで何度もあったり、、、、食事のオーダーさえもままならないこともあったし。自分の勘を信じてお店を選び、一人での食事、それもランチならまだしも、夜のディナーなんて、“もう割り切って美味しいもの食べて自分で自分を励ますしかないでしょう”そんな気分で過ごした数々の夜。(国内、国外問わず。)一人が寂しいなんて、毎日毎晩感じていたら、やっていけない!仕事とは出張とは孤独との戦いと、最初の頃は感じたものでした。それがいつからか、孤独は楽しい自分ひとりの時間となり、今やなくてはならないことや、頭を整理する時には大切な時間となりました。 そして、出張に行かなくても、時々は一人の時間を楽しむような食事の仕方、バーなど、ひとりで行けるお店を増やします。少し高くても落ち着けて、居心地の良い空間。あまりベタベタと干渉しないお店の人との距離も楽しんでいます。そしてそういう時に交わされる会話は、仕事とは違うプライベートでノンビリしたやりとりで確実に気分転換になっています。 そんなことの繰り返しが、自分を客観的に見れる時間を持つ、持てる、こんな一人の時間となり、今ではとても好きになりました。

長く働いていると自分に甘くなってしまったり、日々のバタバタに流される事が多い中で、新しい物の考え方、想像力、自分らしさを見失わずにやっていく為にも、こんな時間や過ごし方は必要不可欠です。自分に嘘はつかない、気持ちを強く持つ、人を裏切らない、自分を信じる、地に足のついた生き方、考え方、それでいて楽しい気持ちで仕事を続けていきたい、、なんていろいろと考えたりして。でも一人では仕事は出来ないし、、、、長く仕事をすればするほど、感じる孤独な時間、戦い?やはり何事も楽しいと感じながらやるしかないでしょ、なんて。

孤独が楽しくなるような、仕事を求めて。

自分への宿題

お正月にお店に来てくださったお客様を見ていてつくづく感じました。
百貨店のお客様とは違い、圧倒的におしゃれが好き、ファッションが好き、人とは違うおしゃれがしたい、そんな強い期待や欲望をお持ちの方が圧倒的に多いと。
普通のお店とは絶対に違う、なにか面白いもの、かっこいいもの、そしてそれを自分らしく着たいし探したい、そんな気持ちでお店に来てくださっている方々をたくさんお見かけしました。そしてそれは、本当に嬉しい気持ちと同時に身が引きしまる思いでした。

私が若い頃、本当に敷居が高く、でもそのお店に行くのが嬉しくて、ドキドキして、いつかはそこでバンバンお買い物ができるような大人になりたい!そう思ったお店がNYのバーニーズ。NYという場所柄もさることながら、本当にかっこいい、見たこともない,そしていつか着てみたい、似合うようになりたい、そんな気持ちでNYに行くたびに足しげく通いました。そして夢のような日本上陸、商品、ディスプレイ、何一つとってもワクワクすることばかりでした。もちろん、何年も洋服の仕事をしてきた私達でも聞いたことのないようなブランド、ファクトリーとのコラボレーション。プライスもブランドも本当にマジックミックス、いろいろなものがたくさんあるのにバーニーズテイストでくくられ、本当に上手に見せられていました。それが、なんとも言い様のないほどのスペシャル感をかもし出し、これこそが本当の意味での大人のお店。絶対にいつかは、この東京にもそんなお店が、求められる時が来るはず。そして、それはどこの真似でも無い、本当の意味でのスペシャリティストア。商品、空間、サービス、すべてが特別で楽しいお店。もちろん働いている人も、来てくださる方もすべてが特別。そんなお店が真のセレクトショップたるもの、そう思ったものでした。

いつかは、そんなお店が増え、大人が楽しめるように、、、そんなお店にいたい、行きたい。自分の中のスペシャリティとは何かを考えながら、作ったし続けてきたエストネーション。 でも、まだまだ先は長いのかなー?なんて考え ヒルズのお店の前で立ち尽くしてしまう自分がいたりして。

夢が夢で終わらない日々を目指して、自分への宿題はいつになったら終わるのやら。
40代最後の今年、いつも以上にがんばらなくちゃ、ネ。

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仕事で輝くために大切なこと

今まで働いてきて感じたこと、悩んだ日々、迷った時間、その一つ一つが今の私の大切な財産、そしてそんな私を支えてくださった多くの方々に感謝と、愛をこめてこの本を書きました。

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