OLD midroom

私のまわりには、何人かの男友達がいて、その彼ら一人一人がとても大切だと思っている。 もちろん、私は結婚しているけれど、それとは別でこの関係はドキドキさせてくれたり、考えさせてくれたりして、私に対して常に刺激を与えてくれている。彼らのその一言一言がとても楽しく思えたり、厳しい現実を思い知らされたり、時にはとても可愛いと思えたりもしたりする。 また、私は脇の甘い男の人にめっぽう弱い傾向がある。 それはどういうことかというと、彼らは年齢的にも常に完璧を求め仕事をしているタイプ、そのうえ、メチャクチャに忙しくストレスフルな環境で働いている。その彼らが、時々私の前で脇の甘い部分を見せる。時には仕事の大変...

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遂に、私達の夢だったお店「エストネーション」が、ここ有楽町にオープンしました。 エストネーションは東から生まれると言う意味を持ち、この東京から世界に発信するお店になりたい、また世界に通用するようになる商品を作りたい、そんな願いからつけた名前です。 ところで、今まで私は何だかんだ言っても会社員、自分で何でも考えてやっていたと思っていても、やはりその会社の方針や考えにのっとってやって来たところが多いはずです。ですから、このプロジェクトは本当の意味で何でも自分達で考えて決める、動く、もちろん人も動かすという、初めてのことだらけ。そして、今まで考えてきた事を、自分以外の人に伝えるというとても難しい作業...

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そんな感じで何人かの友人達とも、「本当に大人の行く店って何で日本にはないんだろうね」とか、「私が働く時に着たい服って何でないの、NYやMILANOに行けばたくさん見つかるのに、何で東京にはないのよ」と飲んでは話していました。 また、私の近くにいる友人も「そういうお店が出来たら絶対行きたい」とか、「買いたい」とか、「貴方の持っているそれが買えたら嬉しいのに…」と良く言われていました。 でも、これは本当に夢の夢で、一体いつになったらそれができるのか、また本当にそんなお店を作ってやっていけるのだろうかと、その頃はまだ何も具体的には考えていませんでした。 でも、その時、話していたメンバーの中では、どん...

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今週は、ミッドルームの更新が今年最後になりますので…。 前回までの話しの続きは、来年またスタートします。 今年は、皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。 私はいい意味でも悪い意味でも仕事中心の年でした。今までも、もちろん忙しかったのですが、今年はお店のオープンや会社が本格的に動きだしたこともあり、何だかバタバタの12ヶ月でした。 そして、多くの方に出会い、どんなに助けていただいたことでしょうか。 思い出すたびに胸がキューンとして、それと同時に暖かい気分になったりするのです。 これまでも、何回となく会社を変わり、その度に自分の周りとの関係を思い知り、その人は本当に自分の友人だったのか、会社の...

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○○ジャパンでの仕事は、何事においても予想していた以上に本国との交渉に時間がかかりました。それは、時として何も分かっていない日本のことを言われるのですから、とても傷つく時がありました。 「何故日本に住んでいない人にそこまで言われるの」とか、 「日本とアジアのマーケットで本国の売上を支えているんじゃないの」とか、 何だか納得のいかないことばかり…。そして自分の役目は単なる窓口業務になるような気もしたり。やる気が半減してくる時もありました。またアルマーニは店舗もとても多いですし、ブランドも多い。その上それぞれが、もう日本に上陸して10年以上もたっているので、それを新しいイメージに変えていくのは並大...

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朝の成田に到着し、アルマーニ氏も含めてイタリアのスタッフ一行を待つこと1時間。 ついにアリタリアから彼らが降りてきました。迎えに行った日本側のスタッフ、社長も含めて8名は、とても緊張して顔もこわばった感じ、そしてもうこの時から、テレビカメラの取材もスタートしていました。そして車に乗り、レインボーブリッジを渡った頃には、この16年間の東京に変わり方にとても驚いている、アルマーニ氏がいました。 本当はそのままパークハイアットにチェックインする予定でしたが、今すぐに絵画館前の特設会場の進行状況を観に行きたいとおっしゃり、車は行き先を外苑に。 この彼のエネルギーの高さには、さすがに全員が驚いたものでし...

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こうして、区切りの40歳にアルマーニジャパンへ入社しました。 金曜日の夜まではバー二―ズにいて、皆との別れが悲しかったり、なんだかつらかったりして初めて会社で涙してしまいました。 そして、月曜日にはアルマーニジャパンで働きだすという、かなりハードな感じ。そのうえ、今度はある意味で本当の外資系、今までとは比べ物にならないような厳しいことが求められるような感じでした。また、本国との関係も全然違うと思いましたし、自分がどのようなことをここではしなくてはならないのか、一日も早く見つけなくてはと、少しあせっていました。 そして、出社一日目、期待と不安とやる気で席に就いたときです。私のチームになってくれた...

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前々回の続きに戻ります。 こうして、バーニーズも新宿と横浜の2店舗体制になり、やっと会社としても利益が出始めましたし、知名度、ブランドとしてのイメージもかなり上がってきました。 ここまで来るのに、ちょうど4年ぐらいかかったでしょうか。0からのスタートでしたので、本当に勉強になることばかりでした。人との接し方はもちろんのこと、海外での仕事の仕方、プレゼンテーション方法、また日本の古い体質の中での自分の動き方など、なんだかオヤジくさい所も随分学ぶ事ができました。 また、20代の時よりも多くの人と知り合い、友人もかなり増えました。仕事を通じてでもこんなに仲良くなれるのだと思いすご~く嬉しい思いもしま...

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前回の内容から、ごめんなさい、少し脱線してしまいますが・・・。 結婚について。 私は、元々何事に対しても形式にとらわれたくないと思っていましたし、特に結婚については、そんな考えを持っていました。 もちろん誰かを好きになって、その人と一緒にいたい、暮らしたいという気持ちは強く持ってはいますが、それがイコール結婚という形にならなくても、良いのでは・・と年令を重ねていくうちにますます感じていました。 では、何故このときに婚姻届を出すという行動をとったかというと、世の中の目や、中傷がとても面倒になったというのがかなりありました。 それは、彼と知り合ってから、何ヶ月か経った頃から私達は、一緒に暮らすよう...

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横浜店のオープンの日、朝からどんよりとした感じで、しかも明日はもしかして台風が近くを通るかもしれない、そんな綱渡り状態でスタートしました。 場所も、横浜の山下公園横、確かにデートや遊びに行くには最高なのですが、プレスの方々や、取引先の方、もちろんお客様を呼ぶとなると、意外と距離があるもので皆さんにお越しいただくのはとても大変でした。 そこで、考えていたのが2部構成にして、昼間はプレスの方の内覧会、夕方からは横浜港で一番優雅な大きな遊覧船を使ってのお食事会とプレゼンテーション、そしてお店の中を見ていただく内覧会という、盛りだくさんのものでした。 何故こんなに、たくさんのメニューになったかというと...

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