OLD midroom

心の洗濯

4年ぶりに香港2泊3日の旅に友人と出かけて来ました。 本当に急に思い立ったので、何の準備もなくフラリと出かけた気楽さがとてもウキウキさせてくれました。フライト時間4時間30分あまり、24~25℃の暖かな気候が心と体を解放してくれました。風邪気味だったのに、心も体も元気モードに大変身して、足取り軽やかに早速、街の中を散策。普段はめったに覗かないブランド物のお店も、ここでは一店一店見てまわります。昔のように欲しいものは、なかなか見つからないけれど、時々キレイなバッグやシューズに目が止まります。今や、以前のように香港はめちゃくちゃ安いなんて物もめったにないけれど、ああでもないこうでもないと話しながら...

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久しぶりに香港映画“インファナル・アフェア”を見に行って来ました。 トニーレオンと、アンディラウというアジアを代表するハンサムな二人を見に。ストーリー的には男の友情、仕事を通した生き様、人との関わりあい方など、実は期待以上に最後はドッキリした終わり方でなかなかの感じでした。 贅肉の全くない、研ぎすまされた影のある横顔。 その中にも優しい温和なまなざし、寂しくも迷いながら生きていく男の姿、役柄があまりにも彼ら二人の容姿とピッタリすぎてかなりグサグサきた感じでした。アジアの男の人があんなにも美しく、知的でセクシーだったなんて、何でもっと早く気がつかなかったのでしょうか。最近、日本の男の人の中にも...

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私の周りには、本当に楽しんでお仕事をしている方がたくさんいて、いつもうらやましく思っているのですが、その中の一人に、私が尊敬しているとても有名なコピーライターの眞木 準さんがいます。 出会いの発端は、そもそも今のこの会社の名前、お店の名前が決まらなくて悩み、とても困っていた3年前にEN(縁)のアナライズとして200以上の言葉を組み合わせ、意味をいろいろと考えてくださり、その中から一番私達のコンセプトとあっているものとして、このエストネーション / ESTNATION が生まれたのでした。ですから眞木さんはいわば生みの親のような方で、私はその眞木さんの少しオチャメナ性格や、楽しい言葉のマジック...

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先週、母の49日の法要で横浜の家に帰り近所の方や、母の友人の皆さんとお別れ会を家でしてきました。何故なら、お葬式を私の我侭で、身内のものだけで、しかも私の家の近くで行ってしまったので、母が晩年住んでいた横浜の皆さんにはご遠慮いただいてしまったものですから。今回、母の友人の方や、本当に今まで毎日彼女を近くで支えてくださった皆さんに、最後のお別れをしてもらおうと思ったからです。どのくらいの方が来て下さるのか、また私も久しく母のお友だちにお目にかかっていなかったのでどんな事になるのか、とても心配していたのですが、なんと100名ぐらいの母と同じぐらいの年齢の方や、同じように民生委員、婦人会、シルバーサ...

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雨が降り続くと「何だか嫌な天気ですね。」と、いろいろな人が言うけれど、最近私は何故か、この雨の日が嫌いではないのです。その理由は多分、空気がひんやりしていてあまりにも静かに周りを包み込み、その中にいる自分までもがその静けさの中に溶け込んでいて、まるで違う世界にいるように感じられて気持ちが落ち着くから。 そして、そんな夜その雨にぬれた道をゆっくりゆっくり歩きながら、大きく深呼吸をしたりすると、体の中までもがひんやりして美しく変わっていくような気持ちになるのです。そういえば、いつだったか大好きだった彼とこんな雨の日に窓のたくさんあるお店で待ち合わせをしたことがありました。待つことが好きな私は、この...

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時間切れ?

本当に自分がやりたいことというのは、なかなか見つからないものですね。 仕事にしても、普段の生活にしても、これこそは“自分”、“天職”というのものにはなかなか出会わないものです。 今の仕事にしても、勿論楽しいし、やりがいも感じるけれど、一生今のままで自分は後悔しないのか、そう突き詰めて考えると時々?になってしまう時があります。やりがいと言うのは、人から与えられるものではないし、自分の力で切り開きながらやっていかなくてはいけないことも誰よりも自覚してはいるつもりですが、このまま今やっていることが、自分の最終形になるのだろうか。本当に遣り残したこと、まだ出来ていないことはなんなのだろうか… そう考...

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週末の一日を、自分の時間として過ごす、自分のやりたいことをして過ごす、そう決めて最近は行動しています。いつか、このミッドルームにも書いたように、その大きな理由は車を運転したくなった事。そしてその、車を運転している自分が今、結構気にいっているからかもしれません。それから、昔遊んだ東京、気にいっていた場所、思い出に残ったところを、何十年もたった今、もう一度自分の目でみてみたい、確かめてみたい、感じたいと思っているからかもしれません。あの何も知らなかった10代の頃の、何を見ても、聞いても新鮮で、ワクワクして心が揺れて、鮮烈に残っているあの場面、場所。それをあれから25年以上たった自分が、どのように受...

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何だか、バタバタした生活に時々嫌気がさして、最近は少し静かな生活というのに憧れています。 静かな音楽、映画、本、花、香に囲まれて過ごす、そんな時間を心がけています。ファッション業界というものに長く働いていると、季節感がなく次から次へと新しいものを探したり、作っていかなくてはならないので、余計にそのように感じてしまうのかもしれません。 だからでしょうか、お休みの日などに、自分のペースで起き、好きなCDを聞き、お花の水を変え、お香をたいたりしていると、やっと自分に戻れてたような気がしてほっとしてくるのです。そんな一日は、とても気持ちがよく暖かい紅茶を飲んで新聞を読んで、家にいながらも別世界にいる...

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小さな使命

男性ファッション誌のお仕事をさせていただくたびに、日本の男の人も今が頑張り時、ここを上手に切り抜ければイタリア男にも負けない未来があるのではと感じはじめています。 その根拠は今まで、男性のファッションにはルールというものが存在し、それがあるおかげでなかなか楽しむ事が出来なかったという事実があります。でも、今それが少しずつ変わろうとしている、変わりたがっている人が増えているように思えるからです。今まで雑誌のウンチクを読むこと何10年、それを知っていれば安心し、自分はオシャレと思い込む。そんなことを嫌というほど繰り返しやって来た時代はもう終わったのではないでしょうか。 確かにこのルールを知るこ...

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別れの時

この2年、私と最後の時間を過ごしていた母が亡くなりました。 まだ正直言って信じられないような状況で、こうして仕事をしているときなどは、何も以前と変わらないような感じで、本当は今、私の周りで起きていることは嘘だったのではないか、間違いだったのではないかと思ったりしています。でも、家に帰り、一人になるとこの事実は私の体と心に強く押し寄せ涙が流れてしまうのです。 それに加えて、実家から持って帰ってきた母の写真はどれも美しく明るい笑顔で、二人で話していた言葉まで思い出されて来るような感じなのです。こんな日がいつかは来ると、誰でも覚悟をしているのに自分の母親だけは、いなくなるはずがないと思っていたいと...

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