OLD midroom

40代で考えていた事、5

遂に、私達の夢だったお店「エストネーション」が、ここ有楽町にオープンしました。
エストネーションは東から生まれると言う意味を持ち、この東京から世界に発信するお店になりたい、また世界に通用するようになる商品を作りたい、そんな願いからつけた名前です。

ところで、今まで私は何だかんだ言っても会社員、自分で何でも考えてやっていたと思っていても、やはりその会社の方針や考えにのっとってやって来たところが多いはずです。ですから、このプロジェクトは本当の意味で何でも自分達で考えて決める、動く、もちろん人も動かすという、初めてのことだらけ。そして、今まで考えてきた事を、自分以外の人に伝えるというとても難しい作業もしなくてはなりません。同じ気持ちになって動く人、動ける人を何人持てるか、また何人育てられるか、でこのプロジェクトの成功が決まるといっても過言ではないと思います。

それは、社内、外を問わず大切な事です。そして、いくら時間をかけて考えていた事でもそれが受けいれられず、また理解されなければ、数字につながってきませんし、会社は続けていけません。それは失敗を意味し、何のためにスタートしたか分からないものになってしまうでしょう。何年もかけて考えてきた事でも、これでは何にもなりません。ですので、いかにこの考えて来たことを社会に伝えるか、また浸透させる事が早くでき、それがブランドとして認知されるようになること、それは一体なんなのか、今まで何年も宣伝PRの仕事をしてきた、私の力が問われるところ。そして、ブランディングという新しいことへの挑戦でもあるのです。また、どのような媒体がこのエストネーションの力になり、また影響力と浸透を促す事ができるのか、それは雑誌なのか、新聞なのか、又はラジオやテレビなのかを考え…。

それと、もう一つ守らなければいけないのが最初に考えていたコンセプトです。30代以上の働く男性、女性の為の服、そしてサービス、またそれをサポートできるお店。働く時に美しく見える服、着心地の良い服、そしてクオリティーが良く、適正な価格のものを作っていきたいと思います。そして全商品の80%をオリジナルにする事により、他のどの店にもない東京から発信するお店でありたいと思います。それから私の個人的な夢でもある、日本のデザイナーの方とコラボレーションし、お店がデザイナーを育て、お客さんがお店を育て、お店がお客さんを育てるような良い関係が作れれば、とても嬉しいと思います。また物を売るだけの場所ではない、お店を通じて人が出会えるような空間やイベントも提供できればとも考えています。それは仕事をするようになると、どうしても仕事がらみの人に会うことが多くなり、なかなか新しい友達や新しい出会いが出来にくいものです。ですので、お店をメンバー制にして年に何回かはメンバーの方をお招きしてパーティをしたり、このミッドルームのようにサイトを通じて知り合えたり、励まし合えたりできれば嬉しいと思ったのです。まぁ、こんなことを少しずつですがやりながらエストネーションが大きくなっていってくれるといいのですが。…これが今の私の素直な気持ちです。

PS:ここまで、私のやってきた事を、少しずつですが思い出して書いてきました。
本当に、かいつまんだものでしたが、思い起こしてみるといろいろな事があったなぁ…と思います。一人の人間として、また女として、かなり正直にまた自分勝手に生きてきた事が良かったのか、悪いのか、今の私にはまだ結論が出ません。でも60歳ぐらいになって、仕事を辞めるとき、又は自分が年老いていった時に楽しかったと思えることが一つでもあり、また一つでも出来れば、幸せなのではないかと思っています。
そして、そのようになれるよう止まることなく、自分に厳しくガンガンやっていこうと思います。

皆さんは、どんな人生を送ろうと考えていますか?
40代とはこんな事を考え直す、時期なのかもしれませんね。

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