OLD midroom

一人の時間、過ごし方。

アルマーニの仕事をしていたとき、本当に忙しくて何だかお昼ご飯を食べるのもままならないことが良くありました。その上、外部の人や違う部署の人との会議もかなり多くて、自分のチームの人とゆっくりご飯をしたり話をすることもできなかった時期がかなり長く続きました。
そんな時、よく近くのレストランに一人で出かけることもあり、確かに一人は何だかとても寂しい気持ちになった時もあったけれど、同時にほっとした気分になった事もよくありました。その訳は、仕事であまりにも多くの人に会い接していると、一人の気楽さや楽しさを自然に求めててしまうことがあるからでしょうか。これは、若い時には絶対になかった感情で、一人の時間の重要性、時間の使い方を自分で決めれる事の心地よさを求めていたからだろう。

そんなことを考えていた時、あるOLの行動状態、範囲をリサーチしたマーケティングレポートを聞きに行く機会がありました。そこでは、30代以上のOLの人の気持ち、行動が本当に細かにレポートされていてとても興味深い内容。その中で一番驚いたのは、30代の以上のOLの方、40%以上が結婚していないし、誰かと生活する、恋人と会うことよりも自分ひとりの私の生活を重んじる。一人の楽しみ方、一人の満足度の方が、断然高いらしい。食事も自分で作るというよりは、簡単にまた外でお気に入りのものを食べたほうが良いそうで、料理というのもあまりしていないらしい。そして、お休みに何の予定もないほうが、束縛されていないし、自分で自分のやりたいことを決めるほうが大事。結婚した友人や、子供の生まれた友達と会っても、家に帰り自分ひとりに戻るとホッとしうらやましいとも思わず、一人でのんびり入浴するほうが今は一番幸せ、そんな説明内容でした。

でも、何だか、それで良いの?もう少し、目的を持って生きる、夢を持って過ごす、何かにトライする、誰かをめちゃくちゃに好きになる。傷つく、喜ぶ。そんな事をしたくないのかしら?
もちろん、私も一人になりたい時も多いし、ホッとするとも書いたけれど、このレポート内容とは絶対に何かが違う。だって、30代のころは、本当に仕事が楽しくなってきた時で、毎日が刺激的なことの連続、やっと自分も認められた、誰かに必要とされてきた気がして、外にどんどん出ていろいろなものを見たり、たくさんの人にも会いたかったし、どちらかというと入浴時間を楽しむなんてのんびりしてはいられない、そんな感じ。そして、ありとあらゆるものを見て、探して、試して納得しながら自分を作り上げていったのが30代だったんだけれど・・・。

何だか今のこのレポートに答えている方とは、かなり違う私の30代。(世代が違うのでしょうかネ?)
もちろん人それぞれだとは思うし、自分の考えを押し付けるつもりもないけれど、一番精神的にも、肉体的にも安定してきて元気に暮せる、また動ける時。一人でゆっくり、孤独を楽しむのはもう少したってからでもできるんじゃないかしら。そして、いろいろな事を思いっきり経験して、本当の意味で自分をもった、知った大人になって欲しいな。

今の時代“30歳でやっと成人式”なんて言っている方も、多いようですが、この年代をどんな風に生きるかが、自分の一生に大きくかかわる気がしてしまうのは、私だけでしょうか。
考えさせられた、一人の時間、過ごし方でした。

皆さんは、どんなタイプですか?

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