OLD midroom

夜の東京再発見

週末の一日を、自分の時間として過ごす、自分のやりたいことをして過ごす、そう決めて最近は行動しています。いつか、このミッドルームにも書いたように、その大きな理由は車を運転したくなった事。そしてその、車を運転している自分が今、結構気にいっているからかもしれません。それから、昔遊んだ東京、気にいっていた場所、思い出に残ったところを、何十年もたった今、もう一度自分の目でみてみたい、確かめてみたい、感じたいと思っているからかもしれません。あの何も知らなかった10代の頃の、何を見ても、聞いても新鮮で、ワクワクして心が揺れて、鮮烈に残っているあの場面、場所。それをあれから25年以上たった自分が、どのように受け止めるのかがとても興味がでてきたからです。

そんな夜を先週末、少しだけ試してみました。
神宮外苑の並木道。 10代の頃憧れていたスタイリストの方と一緒に何人かで行った場所。「あの暗いところにある自動販売機って孤独だと思わない。皆が寝ている時も輝いていなくてはならないんだよね…悲しいと思わない。」何て第一線で活躍している彼女から出た一言の意味が今になって、なんとなく思い出されてきました。そしてその意味も今は少しわかるような気がしています。多分彼女はあの時、一緒に働いていたCMのプロデュサーの人を凄く好きだったのだけれど、彼には奥さんがいてそれがあの時の自動販売機と自分の状況や孤独感をなんとなく重ねて私に話たんでしょうね。つらいそんな思いを。あの頃は何も気がつかなくてごめんなさい。でも、そんなことを教えていただいたおかげで、今の私があるのです。人を好きだと言う気持ちを常に大切に感じている自分が。そしてその奥の神宮外苑のテニス倶楽部、昔はもっと古くて汚くて暗い感じだったけれど今はモダンな倶楽部ハウスもできていたりして、やはり、時代は流れているのですね。

そして都会の中にいながら、あのグリーンの匂いには何ともいえないものがあり、人のいない夜中に銀杏並木ををまっすぐに歩くとよけいに、気持ちが良くてたまらなくいい気分になりました。森林浴なんて使い古された言葉かもしれないけれど、木のエネルギー、地球の大きさはやはり人間がいくら頑張っても太刀打ちできない、そしてもしかしてそれに守られているからこんなに元気に生活できるのではと思ってしまうのです。

そして、また夜の東京を走り、気になる所で車をとめては少し歩いてみたり、深呼吸をしてみたりを繰り返してみました。そうすると、とても優しい気持ちに戻れて、この東京が自分の故郷として本当に大好きなところとしていとおしくなり、心が温かくなって来るのです。今月そして寒くなる前の11月の夜の東京でまた昔のように、過ごしてみようかな。。。
だって生まれ育った大切な場所、そして私にはここしかないのだから。

皆さんにとってこの東京は?

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