OLD midroom

ほんの少しの息抜きの場所?

最近、お休みの日に会社に一人、出勤している事がよくあります。
電話もない誰もいない静かなオフィスは日々の仕事の整理や頭の整理の為にはとても良い環境、貴重な時間です。そして、天気のいい日には近くの皇居のあたりや、日比谷公園の中をゆっくり歩きながら、自然の中に身を置いて気持ちのいい時間を感じて、また仕事に向かえるようにリセットしたりしています。

私のことを仕事の場でしか知らない人は、きっと凄く意外かもしれませんが、私にはこういう静かでゆっくりとした時間が一番自分らしく感じ、またとても好きなのです。日ごろ、バタバタしているのでそのペースが自分でも、変に身についていて自分を見失いそうになってしまう時があるので。 20代、30代と思いっきり走り抜けていた頃は、感じなかったし、見えなかった自分が最近とても気になるからでしょうか。反骨精神むき出し、自分が自分が…と周りが見えていなかった頃とは違い、冷静に自分を探す時間が今は、唯一の息抜きになっています。不思議なものですね。季節を感じたり、時間の流れを知ることで、忘れていた美しいと感じる気持ちを思い出す瞬間が、私には今とても必要なのです。ファッションの仕事を続けてきて、流行や新しいものを常に身に付けていたとしても、本当に大切なものはその人自身の心、そして中身でしょう、生き方でしょう…、を思い起こす為にも。そして、仕事をしていると気付かない空の色の変化や美しさも休みの日には、目に自然と飛び込んでくるようになるから面白いものです。

東京で生まれ東京でしか育った事のない私にとってのこの場所が、今や世界中のどこよりも好きだと感じ、誇りに思えるようになったのも、このような時間を作るようになってから。誰の真似でもない、自分の中の感性がこの東京の変化に反応し、また自分の中にもどって来る楽しさ。ひとけの少ない週末は特に、そんな気分にさせてくれます。 そして、大人の人が楽しく過ごせる丸の内や銀座は妙に心地良く、自分の居場所と感じさせてくれるから。それから最近、六本木では会議と会議の間のホンの少し時間が空くと自然に足が向いてしまうヒルズ内のTSUTAYA。あの場所で本に囲まれている時も同じような気持ちに戻れて何故だか和めて、力がやる気が戻ってきます。大好きな写真集や、絵本、海外の雑誌をめくっていると気持ちが落ち着き、嫌な会議?に向かう時でも元気が沸いてくるから不思議です。

毎日毎日が綱渡りのような、緊張感の中、自分だけにほんの少し許された、時間、場所。
自分が自分らしく働く為、気持ち良く人と接する為にも。大切のしているホンの少しの息抜きの場所。皆さんは、そんな場所持っていますか?

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