世代交代とはよく言われる言葉ですが、仕事をしていると時々この言葉が胸に迫る時があります。いつの時代をもリードしてきた団塊の世代も、今や50代の半ば、仕事人としては人によりかなりのばらつきが出てくる、そんな時期のようにも感じられます。 悪い意味ではなく、個人的な理由ももちろん、関わっている業界、人によるかもしれないけれど、以前にくらべて、少しノンビリしたいとか、第二の人生を謳歌している方々の姿も見受けられるように見え、ただがむしゃらに前だけを見ていた時とは随分と違ってきたように見受けられます。 私と同世代の人達は、よくこの団塊の世代の人に抑えられたり、教えられたり、共感したり反発したりしてや...
OLD midroom - 2004/09
いつも忙しく、バタバタしている私が選んだ新しい週末の過ごし方は、以前からいつかは実現したいと思っていた、海の側に部屋を持つこと。水の近くにいると何だかのんびり感じられるし、気持ちも落ち着くように思えたので、この秋ついに実現することにしました。 海が見えて、歩いて砂浜までいけて、空に近い所。そんな都合のいいところあるはずない?なんて思いながら、湘南の不動産屋さんを覗いてみました。すると、どうでしょう、かなりいい感じのところがあるじゃありませんか。もう、ラッキーとしか言いようのないグッドなロケーション。部屋の広さは、本当ならもう少し広い方が良いけれど、ほかの部分はかなりいい感じです。そして、何よ...
この季節、よく朝靄のなかを大好きな人とお酒を飲んで帰ったことがありました。 自然に手をとり、時より彼に頼るようにして自分の家に向かって、空車のタクシーを横目にみながらあてもなく歩いたものです。そんな夜の時間が朝の光に変わる、あの微妙な瞬間、空の色、空気の流れが私の中ではなんとも気持ちよく、美しく感じられたものでした。臆病で、我侭で、実はなかなか自分を上手に表現できなかったあの頃の私は、こんな時間や空気の力を借りては、その時の自分の気持ちを彼に分かってもらおうと必死でした。自分だけを見ていて欲しい、自分だけを求めて欲しい、そんなまっすぐ過ぎる気持ちが、若い私の精一杯の愛情表現だったと記憶していま...