大人になり、両親もいなくなった私にとって、お雛様は実家を思い出すと同時に、父や母、祖父母との懐かしい日々が一杯詰まった大切なものの一つです。
子供のころには気が付かなかった、親との関係や子供を思う気持ちなど、年齢を重ねるとなんでもっと早く気が付かなかったかな、とか、もっと一緒に色々なことをしておけばよかったかもと、今そばにいてくれたらやりたいことがたくさん浮かんできます。
父や母に守られ、親の言う道を歩んでいれば何も怖いことはないし、ゆったり幸せにのんびり暮らせるはずと、自分の将来も働く先もきっと父が見つけてくれるだろうと、父が病気になるまでは、働くことに対しても受け身な感じだった20代。
そんな私にとって、実家=父や母は、素の自分に戻り、甘えることのできる心のよりどころ。
働くようになってからも、つらい時、悩んでいる時、具合が悪い時には実家に帰ってごはんを食べて、少し元気になっていつもの自分の生活に戻る、そんなことを繰り返しながら、本当に甘えてばかりだったような気がします。
どんな時にも、やさしく気持ちよく迎えてくれ、いつも背中を押してくれたり、応援してくれていた母。
いつもこの時期には、今年もあなたのお雛様を飾ったから見に来ればと、、、、連絡をくれて、一緒に実家に飾られたお雛様の前で昔ばなしをしながら食べたちらし寿司。
あの頃は気が付かなかったけれど、毎年元気にこの日を一緒に迎えられることが、母にとっては嬉しいことであり、亡き祖父母への感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれませんね。
歳を重ねると、そんなみんなの私に対する気持ちや、たくさんの愛を感じて、本当に感謝がこみあげてきます。
健康で、楽しく毎日働けていること、そして何事にも折れずに頑張れる強い気持ちを教えてくれたことが、このお雛様を出すことで思い出されて幸せな気持ちになります。
ひな祭りはそんな私と両親、祖父母との強い絆を再認識する大切な日、今年も無事に迎えられることに感謝です。


髙橋みどり
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