OLD midroom

素適な仲間たち。5

今回は女の友達というのは不思議なもので、年を重ねるとまた違った意味で仲良くなれることがあるということを書いてみます。

彼女K子さんと知り合ったのはお互いに20代の初め。二人ともまだ何になりたいとか、また何ができるのかも分からない・・・かなり幼稚な関係だったと記憶しています。

ただ、彼女はそのころから、モデルの仕事を本格的にはじめようと思っていたらしくダイエットや自分のスタイルについて、とても真剣に悩み、研究もしていました。モデルクラブも今までいたところから、雑誌に強い事務所に変わったりして積極的に動き出してもいました。
私は学生だったこともあり、まだ自分の人生を決めるのは、かなり先でも大丈夫なんだと、のらりくらり。そんな状況でも、不思議と気が合ってよくご飯をしたり、お茶をしたりして仲良くしていました。

それから、何年か過ぎ、彼女は大人になりますます美しくなり、いろいろな雑誌の表紙や、ファッションページを飾るようになり、自分の名前でファッションの本も出版したり、女優さんの仕事までするようにもなりました。その間、たぶん15年ぐらい。私は私で今のようなファッションの仕事をするようになり、いくつかのパーティ、ファッションショーなどで顔を合わせたり、話をしたりすることはあったのですが、いつもお互い忙しくて、今度こそご飯でも、今度こそ・・・と延び延びになっていました。

それが、お互い40代に入ったこの何年か前から、またとても会いたい気持ちが強くなり、年に3,4回ですが、時間を作っては食事をしたりするようになりました。
そして、何かお互いに協力できること、紹介することで役に立てるような人のことなど、昔とはまるで違うとてもありがたい関係が持てるようになりました。
もちろん、ファッションの話や、美味しいレストランの情報交換、またとても良い化粧品やエステのことなどの話もするのですが、それ以外にも私のことを応援してくれる、また助けてくれる、お姉さんのような一言、一言がとても多くなりました。

こんな風になるとは、20年前には考えてもみなかった、うれしい誤算。自分のなりたい自分になる努力を頑張ってやってきた、彼女だから出来る素晴らしい人脈、思いやりのある接し方だと、とても感謝していると同時に嬉しくてたまらない気分になります。

今回のこの新しいお店(ESTNATION)の話をしたときも、とても心配してくれて、力のありそうなまわりの友人をすぐに紹介してくれたり・・・。
K子さん、もうすぐ心配してくれていたお店が出来ますよ。是非、見に来てください。あなたの周りにいる素適なお友だちをたくさん連れて。期待は裏切らないように頑張ったつもりですので。

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