OLD midroom

悩んだ時は。

この間ある雑誌の取材で、「悩んだり迷った時にはどんな風に解決していますか?」と質問された。
そこで、思い起こして見ると、若いときと30才を過ぎた今では、ずいぶん変わってきていることに気が付いた。若いときは、友人、同僚と飲んだり食べたりしたときに、愚痴を言ったり意見や同意を求めながら、ああでもない、こうでもないと、うやむやにしながら解決したような気分になっていた。人のせいにしたりしたことも、今思えばかなり多かったし…。それが、30歳を過ぎるようになり、悩みや壁が大きくなってくればくるほど、自分ひとりで解決するようになっていった。
そのかわり、悩みがあるときや、落ち込んでいるときは人にまったく会わなくなり、自分ひとりでとことん悩む、悩み続ける。それが1日の時もあれば、数日の時もあるし、もっと長くなるときもある。そういう時は仕事の接待や、打ち合わせは入れても、それ以外の友人と会うことはまったくやめ、自分の気持ちを整理していく。

そしてそういう時に必ずやることが、2つある。
ひとつは本屋さんに行き、自分と同じような題材の本を読むこと。
これが実は私には驚くほど効く。例えば、恋愛で悩めばそのような内容のもの、仕事であれば、ビジネス書だったり、専門書を読むとか。そうすると何だこういう事ってよくあるんだ、自分だけじゃないんだ、でも真実は小説より何とかって言うよねとか…少しずつ自分の悩んでいたことの解決策や、割り切り策が見えてくる。そしてその出口の方向に自分の気持ちも、頭も動きだし一件落着となり、またいつもの元気な自分に戻る。
もうひとつは、一人でご飯を食べる。これも私にとってはかなり有効なこと。
30代を過ぎてから、仕事で海外に1週間から2週間出かけるようになった。そうすると、ほとんど毎日、昼も夜もなにかしらの予定が入り、いろいろな人とご飯を食べる。仕事がらみのシビアのものもあれば、気楽なものもある。しかしその時間は自分の時間、プライベートな時間ではないので、常に緊張している。そんな時にほんの1時間でも、自分ひとりでご飯を食べる、何も考えず一人の時間を楽しみながら。そうすると、頭の中がとてもすっきりしていい気分になれる。だから、日本でも、悩んだり行き詰まったり時は、これと同じような状況を作る。ホテルのカフェだったり、いつものランチよりも少しリッチなところだったり。私の友人などは、一人きりでは、外でご飯をしたくないし、寂しくて嫌だという人も多いけれど。場所を考えれば意外と楽しいし、気分転換になるんだけれど…まぁ、こんなことをしながら、私は自分の時間を作り、考えながら悩みを解決しているんです。

皆さんはどんな方法で、一番つらい時を過ごし解消しているのでしょうか。でも、いろいろな方法はあるにしろ、最後はやっぱり自分で決め、後悔のないようにやるしかないと思いますので、人の意見はあくまでもアドバイスと考え、自分の決めた結論を確認する為に話す程度が一番いいように、私は思います。誰の為でもない、自分の人生ですからね。

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