OLD midroom

ミラノで感じた事

久しぶりにミラノに来ています。
もちろん目的は、2002-2003 F/W ミラノコレクションと買い付け、商品開発のためですが、特にこの時期は世界中のファッションビジネス関係者がここに集まるので、実は、それを見ることも私の仕事だと思っています。何故かと言うと、世界中から集まる彼らの多くは、とても自分のスタイルを持っているし、それにとても上手にその時々のファッショントレンドをプラスして、カッコ良く、新鮮に見せる事が自然に出来ていて、私にとってはすごく刺激になるからです。
黒い服の人が多い事は相変わらずでしたが、小物の選び方、バッグ&シューズの合わせ方、そしてサングラスに至るまで、本当に一人一人が、とても似合っていて素晴らしいのです。ブランド物で全てをまとめている人なんていうのは、一人もいませんし、それぞれがその人なりの雰囲気や、トレンドとの付き合い方が見えてきて楽しい限りです。そしてその中でも特に大人の女性のセクシーでキュートな着こなしが、刺激的で、私は毎日ハラハラ、ドキドキさせられて、自分もあんなふうな感じで年をとっていけたらなぁと思います。そして、まだまだ修行が足りない自分が嫌になってしまうのです。

ここイタリアは特に、このセクシーでキュートなオバさま方が、たくさんいらっしゃいます。
日本だったら多分、「あの年齢であんな格好良くできるわね!」とか「気持ち悪い!」とか後ろ指を差されてしまいそうなスタイルも全然平気。逆に子供には絶対できないゴージャスさも加わって、本当に素敵です。(周りの環境も、もちろん日本とはかなり違うということもありますが…。)

けれど私も45歳…あんなオバさま目指して頑張りますよ!
会社の上司や仕事の場で出会う年上の女性にセクシーでキュートでハラハラするような人が、一人ぐらいいたって良いじゃないですか?そしてエストネーションでは、そんな大人の女性が着れる服、着たいと思われる服を作ろうと、ここイタリアで強く決心しました。
だって何年も前から、それが本当に私のやりたかった事でしたし、少しおおげさですが、日本の社会(まだまだ男社会の現実)への「挑戦」だとも思っているのですから…。
「初心忘るべからず」
イタリアに来て、再度確認できた私でした。
ミラノより midori

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