OLD midroom

若い頃とは違う、自分らしい時間の過ごし方

この間、20年前からの友人と、久しぶりに会ってお互いに以前と違ったことはなんだろうという話になった。もちろん、仕事、家庭の環境は変化しているのはあたりまえだけれど、それに加えて自分の時間の過ごし方や考え方が大きく変わったという事に、お互いに気がついた。その方は、もともと若い頃から仕事も出来たし、ある会社できちんとした肩書きも若い頃に手にしていた。もちろん外見にも気を配り、人に対する思いやりもなかなかのもの。だからという訳ではないけれど、本当に30代・40代は、毎日・毎晩仕事のお付き合いや、素敵な女性との楽しい時間に明け暮れていたそうだ。一日一回の接待ご飯は当然で、時には一晩にもう一つの約束を入れたりする事もかなりあったらしい。そして、それが楽しくてしようがなかったし、忙しい時間を割いて人に会う、人と接する事にかなりの喜びと満足を感じていたそうだ。そして、予定が何かの都合で空いてしまった時は、何だか取り残されたようで怖くてたまらない、そんなこともかなりあったようだ。

それがこの1~2年、50代になってから、自分の時間、自分の家族との関わりを、何よりも優先した生活に、180度転換したというのだ。そのわけは、50代に入り仕事も第一線から退き、自分が動かなくてはならないことが減り、時間にも余裕が出来たこと。それと自分の残り少ない時間を大切にしたい…という気持ち、自分を見つめ直す時間が増えて、若い頃にやっていたいろいろなことが楽しかったことは否定しないが、今となると何かむなしく思えてしまう事も出てきたというのだ。だから、今は本当に好きな人や仲間と好きな所で、語り、時間を共有する、そしてそれが出来ない時は、自分ひとりの時間を自分で楽しむようにしている…と。

そういえば私も、この何年かはとても忙しいし、自分の時間も自由にならない時は多いけれど、昔のようにくだらない時間や、ただ寂しいからとか、暇だからとかでは人とは会わないし、会いたくないと思いだし、そんな時は、一人で家でのんびりしたり、料理をしたり、スポーツクラブに行ったりして、自分の為に使うようになった。そして、それが若い頃のように寂しいとか、つまらないとか、置いてきぼり感を感じてあせったりとか…、そんな風には思わなくなり、逆に充実した時間として楽しめるようになっている自分を発見した。極端な事を言えば、仕事の付き合いでも嫌な人とは無理には合わないし、飲まないし、そのほうがお互いに幸せだと思うし、本当に変わってきた。こんな変化を年寄りになったと思う人もいるかも知れないけれど、私は何だやっと自分がわかってきた、見えてきたようで嬉しい。そして、自分らしく、自分に正直に、自分の気持ちを大切に…。私の今、一番拘っていることかも。皆さんはどんな自分時間を過ごしていますか?

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