いつのまにか仕事が趣味のような数十年が続いていますが、その仕事もいつかは整理をしなくてはいけない時がやってくるのでしょう。
車や新幹線による移動時間の短縮とともに、生活の拠点や仕事場さえも簡単に変更することが可能になりました。
以前なら一日がかりだったことも数時間で終えることができたり、PCがあればいつでもどこでも人とも仕事ともつながることができて、本当に便利になったものです。

ある人は趣味を見つけて毎日のんびり暮らしたいというし、ある人は都会を離れて自分の故郷に帰って余生を過ごしたいという。
東京を離れることでゆったり流れる日常を手に入れ、今までとは違う24時間をどのようにしたら、自分らしく過ごせるでしょうか。
また、今まで出会ったことがなかったような人たちと時間や空間を共にして、楽しく思えるでしょうか。
今の私にはなかなか踏み出せないことですが、私の周りでも終の棲家なるものにお引越しする人が出てきました。

先月そんなことを計画中の友人と、彼女の新天地となる移住先を訪ねてみました。
澄んだ空気、鳥のさえずり、美しい星、、、そこはまるで別世界。
子供のころの夏休みやみんなで出かけた林間学校で体験したような清々しさを感じて、何度も深呼吸をしながら体の中が浄化されるような気分になりました。
ある意味全く生活感のない自然の美しさや力に圧倒されて、こんな毎日も年を重ねたからこそ受け入れられるのかも、なんて思ったりもしました。
人生100年と言われる昨今は、どこかで自分なりに生活を見直しながら、また新しい人生にトライするのも悪くないものです。
私にとっては、訪ねる場所、遊びに行く所が増えて嬉しいし、ね！

彼女にとって素敵な時間が始まりますように、心から応援しています。