OLD midroom

N.Y.に来ると感じること。1

この何年か、日本で暮らしている時の私は、自分がとても年をとってしまい40才を過ぎたことで、人生の半分以上を折り返し、そしてどんどん終わりに近づいているような気持ちになったりします。
それがここN.Y.に来ると、私はまだまだ子供で、逆にいつになったら大人になれるのかとても心配になったりします。

社会の中で、自分ひとりの足で立ち、頭で考え、本当に生きていけているのだろうか。
女としての色気や品性、そして節度をきちんと持って暮らしているのだろうか。
partner と呼ばれる男と向き合い、大切にし、また必要とされていることがあるかと・・・。
男同士、女同士が愛し合っていることも当然のごとく、また堂々と表現しているNewyorker 達を見ていると、自分の愛の表現方法の貧しさも感じてしまいます。
きちんと人の前で胸を張って、ひとつでも自分の言葉で言えることがあるのか、言ったことがあるのかなど、なぜか自分の幼稚さを再確認してしまいます。

もちろん10年前に初めて仕事でひとりN.Y.に来た時よりは、はるかに大人になっているとは思うけれど、それが年を重ねただけだったら、どんなにか悲しいし、情けないことでしょう。
そして、あらためてこの街(この都市)の微妙な緊張感と不思議なパワーに身が引き締まる私です。
私にとって今は東京にいる方が100倍忙しいけれど、この気持ち、この雰囲気は、やはりここだけの特別なものです。
そしてエネルギーを感じ、東京では気がつかなかった違った自分を連れて、元気になって東京に戻ります。

皆様はN.Y.をどんな風に感じていますか。

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