OLD midroom

N.Y.に来ると感じること。2

N.Y.に来るといくつかの事が思い出されてきます。11年前、Barneys Newyork の仕事で初めて、ひとりで出張に来た時の恐ろしいくらいの緊張感。4年前にその Barneys Newyork を辞めると自分の中だけで決めて、最後のカタログ”Love”を撮影しに来た時のなんともいえない淋しさ。そして’98にジョルジオ アルマーニ ジャパンの仕事で、雑誌<NAVI>のタイアップをN.Y.に撮影しに来た時、インタビューで出会ったエネルギッシュなアジアの男達、そしてここめぐり逢えた数多くの人達から学んだインターナショナルに生きる楽しさ、日本人であることの誇り。

N.Y.は今の私を育ててくれた、一番思い入れの深い場所なのです。

この場所で仕事をすることがなかったら、きっと今の私はいなかったでしょうし、またこれからやろうとしているような仕事の発想も生まれてこなかったと思うのです。自分の体の中に流れている東洋の血というものを意識したのも、N.Y.で初めてメトロポリタン museumに行った時、中国/日本の展示室で見た時でした。心がとても癒されて、ホッとして嬉しい気分になった、あの一瞬でした。N.Y.の仕事をするようになって英語という異言語を通じて、拡がった人の和も・・・今の私にはとても大切な財産になっていますし。

なんだか、とりとめのない文になってしまいましたが、東京に住みながらN.Y.を向いて生きていた自分の10年間を、今回も改めて感じてしまいました。そして、こんな風に東京以外に自分を見つめられる場所を持てたこと(仕事)に心から感謝しています。
皆さんにはこんな場所はありますか?

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