OLD midroom

結婚について。

前回の内容から、ごめんなさい、少し脱線してしまいますが・・・。
結婚について。
私は、元々何事に対しても形式にとらわれたくないと思っていましたし、特に結婚については、そんな考えを持っていました。
もちろん誰かを好きになって、その人と一緒にいたい、暮らしたいという気持ちは強く持ってはいますが、それがイコール結婚という形にならなくても、良いのでは・・と年令を重ねていくうちにますます感じていました。

では、何故このときに婚姻届を出すという行動をとったかというと、世の中の目や、中傷がとても面倒になったというのがかなりありました。
それは、彼と知り合ってから、何ヶ月か経った頃から私達は、一緒に暮らすようになっていましたが、そうした時に、彼の働いていた大きな会社の男の方々には、このような環境が理解されなかったようです。
“なんだ、あいつは結婚もしていないのに、○○と暮らしているみたいだぞ”とか、
“あいつの住所は○○方となっているが、あれは女の家らしいぞ”とか。
よく分からないのにいろいろなことを言われました。それは、何故かというと彼の会社と私の会社がとても密な関係にあり、両方を知っている人が多いというのもあったかと思いますが、それはもう予想以上に影でいろいろ言われて、もうこんなことまで、グチグチ言われるのなら、結婚したほうが楽と思ったからです。(誤解しないで下さい。結婚を楽と思ったのではなくて、この状況についてアカの他人から詮索されたり、されるのが正直言ってとてもうっとうしかったのです。)しかし、まだ私は迷っていましたし、このような状況に抵抗したい気持ちもありましたが。

でも、結果として普通の形を選びました。二人で何度も話ましたし、何回も揉めましたが、そのおかげで、自分達らしい形、考えをもって結婚をスタートさせることが出来たように思います。
そこで、結婚式だけは、普通ではない楽しいものにしたいと考えました。義理で参加してくれるような人は呼ばずに、本当に一生友人でいたい人達、そしてその人達がこのパーティでまた友人になってくれれば良いと、そんな気持ちで内容や場所を考え、とてもユニークで楽しい、主役は友人達のようなパーティが出来たと思っています。
そしてこれが、夫婦になってから一緒にやった一番最初のことでした。
若い頃のように人任せにしたり、親に甘えたりしたものではない自分達の意志とスタイルで始められたように思います。それからもう一つ、考えなくていけないことが私達にはありました。それは、私はすでに39歳でしたので、子供がいない二人の生活をしなくてはならないということです。人によっては、そんなことは年齢には関係ないと言われるかも知れませんが、私の今の生活の仕方、時間の組み立て方、また体力も考えればこのことは事実として受け止めなくてはなりませんし、彼にもこの事を理解してもらわなくてはなりませんでした。もちろん、最初は誰でも二人で当分は良いと言ってくれるものですが、それが一生ということになるとなかなか難しいし、それなりに覚悟がいることと思います。現に我が家でも、常に二人、男と女でいることに難しさを感じる事はありますし、そのことでギクシャクすることも何度かありましたので。そして、その都度、とことん自分の気持ちを相手に伝える時間を持つようにしています。それが、時には相手を傷つけたりすることもあるかも知れませんが、それをやっていかないと、言葉が適正かどうかは分かりませんが、仮面夫婦のようになってしまいそうで嫌なのです。
でも、この結婚は、若い頃とは違って、今の私にとって意味のあるものになっているし、大切に思っていることであるのは事実です。働いている時の自分と女である時、妻である時の自分を持つ、保つことによって、また新しい発見や考えも見つけることもでき、生きていくことができるし、しかも楽しさと存在感を感じながら・・・。

そしてもうひとつ、若い頃ととても違っている事があります。
それは、二人の時間を作る努力をしています。
お買い物、散歩、食事、映画やドライブなど、できるだけ時間を作って、お互いが隣りにいることを大切にしています。だって毎日一緒にいるわけですから、それを楽しまなくてはいけないと思いますし、そういう関係が出来ている間は、二人とも口に出して“好き”と言わなくても必要とされていることを実感し、大切にし合えるように思うのです。そして、それが結婚の基本と私は考えています。

つづく

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