男性ファッション誌のお仕事をさせていただくたびに、日本の男の人も今が頑張り時、ここを上手に切り抜ければイタリア男にも負けない未来があるのではと感じはじめています。 その根拠は今まで、男性のファッションにはルールというものが存在し、それがあるおかげでなかなか楽しむ事が出来なかったという事実があります。でも、今それが少しずつ変わろうとしている、変わりたがっている人が増えているように思えるからです。今まで雑誌のウンチクを読むこと何10年、それを知っていれば安心し、自分はオシャレと思い込む。そんなことを嫌というほど繰り返しやって来た時代はもう終わったのではないでしょうか。 確かにこのルールを知るこ...
OLD midroom - 2003/09
この2年、私と最後の時間を過ごしていた母が亡くなりました。 まだ正直言って信じられないような状況で、こうして仕事をしているときなどは、何も以前と変わらないような感じで、本当は今、私の周りで起きていることは嘘だったのではないか、間違いだったのではないかと思ったりしています。でも、家に帰り、一人になるとこの事実は私の体と心に強く押し寄せ涙が流れてしまうのです。 それに加えて、実家から持って帰ってきた母の写真はどれも美しく明るい笑顔で、二人で話していた言葉まで思い出されて来るような感じなのです。こんな日がいつかは来ると、誰でも覚悟をしているのに自分の母親だけは、いなくなるはずがないと思っていたいと...
この1~2年、忙しいことや、お酒を飲む機会が増えたという理由から、あんなに好きだった車の運転を以前よりもしていなかったことに気がつきました。離婚して一人で暮していた頃の私にとって車はなくてはならないもので、夜中に海を見に行く、大好きな横浜に行く、好きな男の人の送り迎えをする、デートする、親とご飯に出かける、買い物をする、ゴルフに行くなど、自分のやりたいことを全て満たしてくれていた、かけがえのない存在だったのに。 上品に見えて下品な車、スーツでも、ジーンズでも乗れて、しかも降りたときに自分がとてもキレイに見える?車、それがあの頃からの車選びのポイント。勿論、車は安いものではないので、自分の払える...
何だかいつもの肌見せセクシーアイテムが全然着れないうちに、秋がきてしまった感じで、私としてはかなりストレスが溜まっています。でも、自然界に立ち向かってもどうしようもないので、そろそろ秋の準備にかかりたいと思います。 そこで、今年の秋、なりたいスタイル探しをはじめました。 まず、興味のある素材がツイード、何故なら気分がクラシックに傾いているからでしょうか。例えば、今までならば普通のテーラードのものが好き、どちらかというとシャープなものが得意だったのだけれど。この秋はシャネルジャケット、ノーカラージャケットを固くなくさりげなく羽織るイメージでいければいいなぁとか。先週のマレーネディートリッヒの試写...
46才も余すところ、あとわずか。 私は、この自分の誕生日の少し前になると、なんとなく気持ちが落ちつかなくなるのです。毎年。若い頃は、そんなことは勿論なく、その時にとても大好きな人とどんな風に過ごそうかとか、彼は何をプレゼントしてくれるのかなとか、そんなウキウキする事ばかり考えていたのですが…。 40才を越えた頃から、この一年自分は何をしてきただろうか、考えていたことは出来たのだろうか、これから先しなくてはならないこと、できることは何なのだろうかと。ウキウキしてばかりいられない、とても焦る、落ち込むモードに入ってしまうのです。自分では毎日、何事も一生懸命にやってはいても、進まない事も多々あり、...