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25年ぶり、、、来日の瞬間を一緒に。

ファッションの仕事をするようになってから、早いもので30年もの時が流れています。
そんな月日の中で、何人か忘れることのできない人がいます。
そして、そのほとんどが今の私の宝物であったり、素敵な思い出となっています。

ファッションとアートとの関わり合いにとても興味を持ち、いろいろな本や写真集を読み漁ったり、ギャラリーめぐりを暇にまかせてでかけた20代の後半、その頃大ファンだったある一人の人が日本に来日しました。
その人はその頃、ファッションイラストレーターとしてVOGUEをはじめ多くのファッション雑誌にいつもおしゃれで繊細な彼独特の作品を発表していた「マッツ・グスタフソン」。
毎号雑誌を手にするたびに、いつも手が止まる彼のページ。
これって水彩画?いやいや切り絵?パステル画?とその才能は多岐にわたり、それを大切に大切にファイルしていたあの頃。
その彼が初めて日本に来日したと聞いて、わくわくしながら資生堂ギャラリーにでかけた30年前。
ドキドキしながら、彼の作品と彼に会い、是非一緒に仕事がしたいと、、、胸の思いを伝えことが、昨日のことにように思い出されてきました。
そして彼から、今は本当に忙しくて日本での仕事は難しい、と断れた時のさみしい気持ちは、今でも忘れることがありません。

あれから、20年の時が流れ、エストネーションをスタートするときに、どうしてもあのマッツと仕事がしたい、彼にエストネーションの広告ビジュアルを絶対に書いてほしい、絶対に。
そう思い、断られることを覚悟の上でNYに出かけて行った12年前。
彼のアトリエの前で、、、、胸がはちきれそうになりながら名刺を渡した、あの瞬間、、、マッツの一言は、みどりと僕は会っているよね。昔に。
えーーーえーーーなんで、覚えていてくれたの?20年以上も前のことなのに?
あの日、あの時、今回はお願い断らないで、エストネーションの夢、コンセプトを聞いて一緒に作ってほしい、助けてほしい。おねがーーい。

そう思いながら彼と話すこと30分、、、、優しい笑顔で、日本の仕事はコンセプトや会社、担当者の夢や思いが見えないからと断っていたけれど、今回はお手伝いさせて もらうよ。と言ってくれた彼。
あの時、私の中ではエストネーションがこれで絶対に大人のお店として成功すると確信した瞬間でもありました。

あれからまたマッツと私の間にも月日が流れ、今回、私の友人であり尊敬するMA2ギャラリーでやっと展覧会が開催できることになりました。

そして、私はその初日の4月14日に彼とトークショーをやらせていただきますので。

みなさん、この素敵な彼の作品を見がてら、遊びに来てくださいね。

お待ちしていま――す。
めちゃくちゃ楽しみな私で――す。


展覧会のご案内
場所:MA2 Gallery www.ma2gallery.com
東京都渋谷区恵比寿3-3-8 
03-3444-1133

日時:2012年4月14日(土)~5月27日(日)
12:00~19:00 月・火・祝 休廊

「マッツ・グスタフソン×髙橋みどり トークショー」
4月14日 16:00~(予定)MA2 Galleryにて

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