OLD midroom - 2001/05

以前読んだ物の中に、他人を誉める人、けなす人という本があった。こんな題材が本になるなんてと、最初は少し驚いたけれど読み終わってみると、確かにほんの一言で、人はこんなにも変わるのだと、とても感じたりした。例えば、同じ事を言っても全然、嫌な気分がしない人。何だかいつも威圧的な感じで、言ってることは決して間違っていないのに、何だか素直にイエスと言いたくない人。また、あまりに誉めるので、すごく軽薄な人間に見えてしまう人など。まわりを見回しただけでも、いろいろな人がいたりする。 また、私も若い時はそのことでずいぶん悩んだり、悲しい気分になったことを思い出した。そこでという訳ではないが、私が仕事をするとき...

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最近の私は、想像以上に忙しく、誰にも会えない状況が続いていて何だかストレスが溜まっています。 その理由は、やはり仕事以外の人との時間が持てていないことで、自分の頭の中が常に仕事で、占領されていて何だかすっきりしない感じなのです。そんなことを言うと、少し甘いと思われてしまうかもしれませんが、同じような業界、同じ会社の人とばかりだとどうも私は息が詰まってしまい、だめなようです。その時の、自分の置かれている状況をまったく違う目で見てくれて、意見を言ってくれる人、または反論してくれる人が好きなようです。どうも同じような仕事の人だと愚痴になってしまったり、慰めあいになってしまったりして、ちっとも前向きな...

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N.Y.に来るといくつかの事が思い出されてきます。11年前、Barneys Newyork の仕事で初めて、ひとりで出張に来た時の恐ろしいくらいの緊張感。4年前にその Barneys Newyork を辞めると自分の中だけで決めて、最後のカタログ”Love”を撮影しに来た時のなんともいえない淋しさ。そして’98にジョルジオ アルマーニ ジャパンの仕事で、雑誌<NAVI>のタイアップをN.Y.に撮影しに来た時、インタビューで出会ったエネルギッシュなアジアの男達、そしてここめぐり逢えた数多くの人達から学んだインターナショナルに生きる楽しさ、日本人であることの誇り。 N.Y.は今の私を育ててくれた、...

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この何年か、日本で暮らしている時の私は、自分がとても年をとってしまい40才を過ぎたことで、人生の半分以上を折り返し、そしてどんどん終わりに近づいているような気持ちになったりします。 それがここN.Y.に来ると、私はまだまだ子供で、逆にいつになったら大人になれるのかとても心配になったりします。 社会の中で、自分ひとりの足で立ち、頭で考え、本当に生きていけているのだろうか。 女としての色気や品性、そして節度をきちんと持って暮らしているのだろうか。 partner と呼ばれる男と向き合い、大切にし、また必要とされていることがあるかと・・・。 男同士、女同士が愛し合っていることも当然のごとく、また堂々...

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