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年齢にとらわれない、、、ために

いつもいろいろな仕事の場で話にでるのが、今の顧客層から世代交代して若い顧客にシフトしていかないと、ブランドの将来が心配だよね、という言葉。確かに永い間ブランドやお店を続けていると、そこに来てくださっているお客様も一緒に年齢を重ね高齢化して、活性化が必要と、誰もが考えるし感じることではありますが。

最近、私はそれだけで本当によいのかな?と疑問に思う回数が増えています。確かに若返ることで、新しいファンが増え認知度がアップしたり、売り上げも増えたりすることはあるとは思うけれど、特にファッション関連の事で言えば一番消費を前向きにとらえて自分の欲しいものを探し買っているのは60代以上の、世の中で言うシニア(笑)層の方なのでは、、、、

自分も含めて昔のシニアとは全く違う価値観や生活の仕方、見た目も年齢の8掛けと言われるくらいアクティブで前向きで、日々楽しく過ごしたいということに貪欲な若々しくて元気な世代。子供の頃に日本の高度成長を体験し、一番楽しい世代の時にはバブル期真っただ中。

毎日が楽しくて、愉快で、新しいものに囲まれていた時間を過ごしていたので、従来のシニア世代とは物の考え方、買い方、衣食住全てにおいてお金も使うし、自分で行動するし、人にも会うし。

そういう人が、本当に欲しいもの、着たいもの、探している物が世の中からどんどん少なくなっているような、、、、だから、以前のようにブランドのコンセプトや戦略を考える時によく言うペルソナを作る、考えるということも私の中では無意味に感じますし。

なぜなら世の中も人もとても個性的で、多様化しているのでこのマーケティング的な手法で分けられないし決められないと感じているからです。なので、コロナの影響で物が売れないファッションは特に大変なんていう今だからこそ、もう一度年齢にこだわらないマーケティング、ブランディングを考え直す時期にきているように感じます。

年齢にとらわれない、柔軟性のある仕事の仕方、物つくりが必要になってきているのかもしれませんね。

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