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たくさんの愛に感謝する日に、、、

少しずつ春の陽ざしを感じる日が増えてきています。

朝起きると、部屋いっぱいに陽が入りほんわり温かい気持ちで一日がスタートする毎日。寒くて、心も身体も固まっていた冬をぬけ、ほっとする春が近づいてきてなんだか嬉しくなります。

そして、私にとっては毎年、忘れずに続けているお雛様を飾る楽しい日がやってきます。実家で過ごしていた時は、母と一緒に七段飾りを組んで、お雛様、お内裏様、三人官女、五人囃子、右大臣、左大臣、三人上戸、そして鏡台、針箱、御所車、箪笥、長持、お茶道具等、お雛様やお内裏様の持ち物が並び、赤い毛氈の上がかわいいもので一杯になるという感じで、二人でぺちゃくちゃ話しながら一時間くらいかけて並べていきます。

お雛様と一緒に菱餅、桃の花、ひなあられと、その部屋がピンク色に染まり、可愛いものが大好きな母は笑顔いっぱいに。

そして、いつも未熟児で生まれて死にそうだった私が無事に一歳をむかえ、この日を母の祖父母は本当に喜んで、すくすく元気で育ってほしいという願いを込めてこのお雛様をプレゼントしてくれたのよと、、語ります。

子供の頃は、いつも同じような話をする母に、毎年聞いているから言わなくても大丈夫だよと、つれなくしていた私ですが、母が亡くなり、実家を整理した時に、このお雛様だけはどうしても手放すことができず必死に探して今の家にもって来たことを思い出しました。

実家のように広い部屋はないので七段飾りすべてを組み立てて出すことはできませんが、お内裏様と、お雛様は毎年必ず飾り、祖父母、父、母の愛を感じる大切な日になっています。

母の字で一つ一つに誰からいつ贈られたものかと書かれているのを、読むのも楽しくて懐かしくて、この日は子供の頃の思い出に包まれ幸せな気もちでいっぱいになります。

私にとってこのひな祭りの日は、今は亡き、祖父母、父、母の愛をたくさん感じれる幸せな日。そして子供の頃に感じた、たくさんの愛に感謝する大切な日になっています。

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