2001年9月1日、、、

サザビーリーグからの大きなサポートのお陰でESTNATION（エストネーション）の一号店が、有楽町の駅前にオープンしました。

30代以上の働く男性、女性を応援するお店、そして店名を最初は「東から生まれる」「東京発信」をコンセプトに「EAST（東） NATION（国）」 として他のセレクトショップとは全く違う思いでスタートしましたが、コンセプトから考えたお店の名前「EAST　NATION」では、登録ができず「ESTNATON　エストネーション」と造語に変更して、やっとオープンに間に合ったことが昨日の事のように思い出されてきます。

商品のセレクトも働く人に寄り添い、働くシーンで着ることによって、自分が自信を持って働ける服や、ギフトとして持っていくときにセンス良く素敵なものなど、今までのどこにもないようなお店を作ったと自負しています。

お店のインテリアも拘り、和の要素もたくさん取り入れてとても斬新な感じでしたし、大好きだったマッツ　グスタフソンの繊細で上品なイラストがお店の中心に飾られた時には本当に嬉しかったし、このお店をきちんと育てていかなくてならないと身が引き締まる思いだったあの頃。オープンの日には多くの方がお祝いに駆けつけてくださり、華やかで楽しいお披露目となりました。自分で考え自分で決める、そして全てやり遂げる事、また関わってくれた社員の皆を大事にし、お店を一緒に育てる事、、、いくつかのミッションをもって歩き出した時でもありました。

あれから22年、今回はビルの建て替えのための閉店となり、最終日の夜に社員の皆さんに創業当時の話をさせていただきました。あの頃の熱い思いや楽しかったことがどこまで通じたのか分かりませんが、あの頃の、あの時代があって今の自分がある。そしてそこで出会った人のおかげで、拡がったことも今でもたくさん。

エストネーションを育てて、続けていってくれている社員のみなさんや、笑顔でお買い物に来てくれているお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。

最初はエストネーションと言っても誰も知らなかったお店は、今ではセミナーやイベント、トークショーと、どこでその名前を出しても大好きなお店ですと、言ってくださる方がたくさん。

22年、、、継続は力なり。

そして、人の縁は素晴らしい。

そんなことをしみじみ感じた夜となりました。