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心から感謝を、、、

1997年、私にとって大きな転機とチャレンジの年でした。
バーニーズジャパンを辞め、ジョルジオ アルマーニジャパンに転職した年でした。
17年ぶりのアルマーニさんの日本での大きな来日イベント、ファッションショーを成功させる事が、その時の私のミッション。
その規模の大きさ、お招きする方の人数、関わる人の多さ、今まで経験したことのない責任と重圧に押しつぶされそうでした。
来日する前までは、あまり日本が好きではない、と聞かされていたアルマーニさんでしたが、来日した途端、精力的にお店を周りディスプレイのチェック、日本人のモデルのオーディション、会場の下見、大使館との打ち合わせ、そして多くのメディアのインタビューや撮影と、どれも全て完璧にこなしていました。その一つ一つを丁寧に、そして言葉を選び語る姿、ラグジュアリーとは何か、そして彼の作る服が世界中の人に愛され尊敬の眼差しで見られる理由を、心に刻んだ日々でもありました。

ミラノのファッションショーの時と同じように、舞台の袖で、ショーを自分で演出、コーディネートする姿は涙が出るほど素晴らしく、美しく素敵なドレスやスーツがより輝いて見えた時間でした。
あれから月日が流れ、アルマーニさんが91歳でお亡くなりになったという悲しくて寂しいニュースが入ってきました。

日本での来日日程が終わり、次のミラノコレクションでお目にかかった時の、日本ではありがとうと、優しい笑顔と握手で迎えてくれたあの日のことを、、、今でも忘れられません。
そして私がジョルジオ アルマーニジャパンを辞める時、いろいろありがとう、とメールをくださったことも本当に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
アルマーニさんのそばで沢山のことを学ばせていただき、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

そして心から感謝の気持ちを、、、寂しくなりますが、あの時のアルマーニさんの仕事に向き合う姿を忘れずに、私も丁寧にこれからも頑張ります。

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